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第一三共ヘルスケア 新ブランドを展開へ、ウェブで40代以降の女性層獲得

2017年 8月 3日 17:30

081.jpg 第一三共ヘルスケアは10月1日、通販で展開する化粧品の新ブランドを立ち上げた。加齢に伴う肌トラブルの原因にアプローチするもの。2015年に子会社化した化粧品通販のアイムを通じて展開する。

 新ブランドは「BRIGHTAGE(ブライトエイジ)」。乳液状美容液「リフトホワイト パーフェクション」(40グラム1・5カ月分、税抜8000円)をはじめ、メーク落とし、洗顔料、化粧水、夜用クリームの5アイテム(=画像、税抜3000円~8000円、美容ドリンク、コットンを除く)を展開する。美容液は、1本で「ハリ、美白、保湿」に働きかける"機能のオールインワン"を強みにする。

 展開するアイムは、米由来の医薬部外品有効成分、ライスパワーエキスを配合した「ライフフォース」を主力に展開。20代以降の女性を主なターゲットにしている。

 「ブライトエイジ」は、第一三共ヘルスケアの開発成分である「トラネキサム酸」を配合して医薬部外品として展開。製薬会社の技術やイメージを強みに、40代以降の中高齢層を中心に顧客基盤を築くことを目指す。

 プロモーションは、「ライスフォース」と別々に行う。新たに独自の販売サイトを立ち上げ展開。ウェブを中心に、トライアルキットや初回割引価格による化粧水や美容液の単品訴求で顧客の獲得を進める。「ライフフォース」の利用者や休眠顧客への提案も予定していない。

 新ブランドは、加齢に伴う肌トラブルにアプローチする。中高齢女性は、紫外線や乾燥など日常的な刺激で肌に微弱な炎症が慢性的に起こっている。これを原因とするシミやハリ不足、乾燥など複数の肌悩みを抱える。「トラネキサム酸」が、これら炎症状態の原因物質を抑える。商品には、美容成分の肌への浸透技術や、肌表面にバリア膜を形成して潤いを閉じ込める技術など製薬会社独自の技術も活かす。

 「トラネキサム酸」は、美白有効成分として広く知られている。今では多くの会社が使うが、50年前、第一三共(旧・第一製薬)が開発した。カプセル、錠剤タイプの医薬品にも使われるが、「(アイムとしては)今のところ(展開は)考えていない」(同社)としている。

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