アスクルは4月20日から、運営する日用品通販サイト「ロハコ」に特化した新物流拠点の稼働を始める。2月に発生した火災で焼失した大型拠点に代わり、首都圏を含む東日本エリアの「ロハコ」の物流の主要拠点となるもの。徐々にマテハンなどの設備を整え、在庫商品数や出荷能力を高め、9月までに火災前並みの状態まで戻す計画。さらに初の「ロハコ」用の物流拠点として「従来はBtoB用のセンターを改装しながら、『ロハコ』でも使用してきたが、(新センターでは)初めからロハコの特徴を考慮した効率的なセンターにしていく」(岩田社長)としており、火災で半減した東日本エリアの出荷能力を取り戻すだけでなく、様々な試みを実施していく考え。
4月20日にも仮稼働を始める「アスクルバリューセンター(AVC)日高」(仮称)は埼玉・日高市の物流施設「GLP狭山日高Ⅱ」の1~3階の3フロア(延床面積・約4万5300平方メートル)を借り受けて開設した(=写真)。東日本エリアの「ロハコ」の物流業務の大半を担っていた埼玉・三芳の「アスクルロジパーク首都圏」が2月に火災が発生し機能を停止したため、大幅に落ち込んだ出荷能力を向上させる狙いだ。
当初は仮センターでの出荷能力アップを考えていたようだが、「たまたま『ロジパーク首都圏』から20キロ先と非常に近く、旧センターのベテラン従業員も継続雇用でき、また、郊外のため、比較的、家賃も安く、さらに新築かつフラットなフロアと我々にとっては非常に使い勝手のよいセンターを借り受けることができた」(岩田社長)とし、継続的に使用する本センターとして稼働させることにした。また、同施設の周辺には民家が少なく、センター稼働に伴う住民への説明などをしなくてもよい点なども火災発生直後という状況にある同社にとっては都合がよい立地だったという側面もあるようだ。なお、投資額については「段階的に設備を入れていく関係上、決まっていないことも多く、現時点では未定」(同社)としている。
4月3日に賃貸契約を結び、同20日から1階部分のみを稼働させる。当初は3000SKUの商品の在庫および出荷を行うが、その間に2、3階でのマテハン工事などを進め、6月末までに梱包設備を整え、9月末までにコンベアなどライン整備を終え、商品数も火災前の同水準の5万SKUまで拡大させ、本稼働を目指す。その後、年末商戦をにらみ、12月には10万SKUまで拡大していく考え。来年1月にはシャトルなどを導入して更なる効率化を図っていく予定だ。
「火災前(の出荷体制)に戻すというより『ロハコ』専用の物流拠点として再設計し、従来以上によい物流センターにしていきたい」(岩田社長)としており、午後6時以降の夜間の受注が全体の約半分を占めていたり、セール時の受注の波動、アウトレットや催事など商品の改廃、365日稼働など「ロハコ」の特性を当初から考慮に入れた専用センターを構築していくことで、9月をメドとしている完全復旧後に再び高成長を図っていく今後の「ロハコ」の拡大に寄与させていきたい狙い。また、同拠点では取引先である大手メーカーのマーケティングを支援するための設備なども搭載していく考え。詳細は未定としているが「(ロハコの顧客に)サンプリングしたり、専用のチラシを送りたいなどのメーカーさんからの要望を実現できるようなこともしていく」(岩田社長)としており、初のロハコ専用センターとして様々な試みを行っていく考えのようだ。
AVC日高の稼働と3月から4月にかけて埼玉の所沢、八潮、東京の新砂、平和島のBtoB用仮センターが稼働を始めたことにより、既存拠点の「アスクルロジパーク横浜」での出荷キャパシティをロハコに振替できるようになってきたことから、徐々に出荷能力が向上しており、現状、午後6時から11時程度となっている注文受付時間の制限を4月中には延長、撤廃していく考えだ。
4月20日にも仮稼働を始める「アスクルバリューセンター(AVC)日高」(仮称)は埼玉・日高市の物流施設「GLP狭山日高Ⅱ」の1~3階の3フロア(延床面積・約4万5300平方メートル)を借り受けて開設した(=写真)。東日本エリアの「ロハコ」の物流業務の大半を担っていた埼玉・三芳の「アスクルロジパーク首都圏」が2月に火災が発生し機能を停止したため、大幅に落ち込んだ出荷能力を向上させる狙いだ。
当初は仮センターでの出荷能力アップを考えていたようだが、「たまたま『ロジパーク首都圏』から20キロ先と非常に近く、旧センターのベテラン従業員も継続雇用でき、また、郊外のため、比較的、家賃も安く、さらに新築かつフラットなフロアと我々にとっては非常に使い勝手のよいセンターを借り受けることができた」(岩田社長)とし、継続的に使用する本センターとして稼働させることにした。また、同施設の周辺には民家が少なく、センター稼働に伴う住民への説明などをしなくてもよい点なども火災発生直後という状況にある同社にとっては都合がよい立地だったという側面もあるようだ。なお、投資額については「段階的に設備を入れていく関係上、決まっていないことも多く、現時点では未定」(同社)としている。
4月3日に賃貸契約を結び、同20日から1階部分のみを稼働させる。当初は3000SKUの商品の在庫および出荷を行うが、その間に2、3階でのマテハン工事などを進め、6月末までに梱包設備を整え、9月末までにコンベアなどライン整備を終え、商品数も火災前の同水準の5万SKUまで拡大させ、本稼働を目指す。その後、年末商戦をにらみ、12月には10万SKUまで拡大していく考え。来年1月にはシャトルなどを導入して更なる効率化を図っていく予定だ。
「火災前(の出荷体制)に戻すというより『ロハコ』専用の物流拠点として再設計し、従来以上によい物流センターにしていきたい」(岩田社長)としており、午後6時以降の夜間の受注が全体の約半分を占めていたり、セール時の受注の波動、アウトレットや催事など商品の改廃、365日稼働など「ロハコ」の特性を当初から考慮に入れた専用センターを構築していくことで、9月をメドとしている完全復旧後に再び高成長を図っていく今後の「ロハコ」の拡大に寄与させていきたい狙い。また、同拠点では取引先である大手メーカーのマーケティングを支援するための設備なども搭載していく考え。詳細は未定としているが「(ロハコの顧客に)サンプリングしたり、専用のチラシを送りたいなどのメーカーさんからの要望を実現できるようなこともしていく」(岩田社長)としており、初のロハコ専用センターとして様々な試みを行っていく考えのようだ。
AVC日高の稼働と3月から4月にかけて埼玉の所沢、八潮、東京の新砂、平和島のBtoB用仮センターが稼働を始めたことにより、既存拠点の「アスクルロジパーク横浜」での出荷キャパシティをロハコに振替できるようになってきたことから、徐々に出荷能力が向上しており、現状、午後6時から11時程度となっている注文受付時間の制限を4月中には延長、撤廃していく考えだ。