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そごう・西武、上質生鮮品のEC開始へ

2015年10月22日 10:29

そごう・西武は11月1日、上質な生鮮品だけを選りすぐったネット販売サービスを始める。高級鮮魚専門店や築地仲卸、黒毛和牛専門店、青果専門店といった目利きの専門家を起用したサービスとして展開。独自ルートで仕入れた希少な素材や季節の旬彩など、数が少なく百貨店店頭にも並ばない希少品までをそろえる。

新サービス「西武・そごう 目利き直送」の事業化に際しては、同社の中元・歳暮で人気のグルメカタログ「ごっつお便」の担当者が仕入れから販売までのスキーム構築と顧客サポートを担当。市場や産地直送の一級品を自宅にいながら楽しめるようにした。

 開設時の商品数は約40。文京区根津の鮮魚店「根津松本」が築地で仕入れる高級鮮魚約15品目(中心価格1万3000円)や、築地市場の仲卸「尾辰商店」と仲卸仲間や産地のネットワークを生かして調達する高級鮮魚約15品目(同1万2000円)、牛肉専門店「もりやす」が選ぶ黒毛和牛一頭買いならではの希少部位など約10品目(同1万2000円)、ルーツや糖度にこだわった地方の篤農家の青果を扱う「ころくや」が選ぶ上質青果2品目(同5000円)を扱う。最短で注文の2日後に届けるが、商品によっては配送エリアを東京23区に限定したものもある。

 そごう・西武では、ネット販売では扱いの少ない生鮮品、とりわけ差別性の高い逸品をそろえることで、上質生鮮品の新たなニーズ掘り起しにつなげる。なお、同社は11月1日に高級ブランドの正規輸入品を扱う通販サイト「イーキャステル」を開設することを発表しており、今回の生鮮品のECと同様、"上質な商品強化"を差別化要素としてセブン&アイグループが掲げるオムニチャネル戦略を推し進める。

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