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「楽天デリバリー テイクアウトサービス」には、東京23区内の約600店舗が対象。カレーハウスCoCo壱番屋、ピザーラといった宅配・出前を行う有名チェーン店が対応するほか、行列のできるレストランや席数の限られる人気店、宅配や出前が難しい小規模店の参画も見込む。
スマホから店舗と商品を選択、注文者情報を入力し、受け取り日時を選択すると注文が完了する。店舗はフリーワード検索のほか、GPSで近隣店舗を探すこともできる。待ち時間は注文時に表示され、基本的には30分程度で受け取ることができる。
サービス開始に先立ち、同社ではテークアウトに関するユーザーアンケートを実施。複数店舗との比較検討・注文が可能なポータルサイトでデリバリーとテークアウトを利用したいユーザーは80%、さらに夕食に月1回テークアウトを利用するユーザーは46%で、デリバリー利用者より16ポイント高かったことから、一定以上の需要が見込めると判断した。
現在の対象店舗は約600だが、「将来的には楽天デリバリーに参画する7500店舗と同水準に近づけたい。テークアウトのみに対応する店舗も増やしていく」(デリバリー事業副事業長の中村雄氏)。また、対象エリア拡大も見込む。
20日の記者会見で高橋理人常務執行役員は「帰宅中にスマートフォンから夕食を注文し、最寄り駅の店舗でカレーやピザを受け取って、家に帰って食べることなどができる。新たな食事に関する消費スタイルが新サービスを通じて拡大していくのではないか」などと話した。また、事業者からも2社の代表者が登壇。カレーハウスCoCo壱番屋を運営する、壱番屋の宮崎龍夫取締役東日本本部長は「楽天デリバリーに参画したことなどで、宅配売り上げの50%はネット経由の注文になった。ネットからのテークアウト注文を可能にすることで売り上げを拡大したい」。また、ピザーラなどを運営するフォシーズの五月女弘史ピザーラ事業本部執行役員本部長は「テークアウト市場は年々伸びており、伸びしろもある。当社のビジョンと共感できるため楽天デリバリーに参画した」など、新サービスへの期待感を示した。