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楽天  バイト求人サイトを開設、出店企業のニーズに対応

2010年 3月18日 10:19

 楽天は3月3日、「楽天市場」に出店する店舗と楽天会員を対象にしたアルバイト求人サイトを開設した。同社では昨年12月、ネット販売に特化した正社員のマッチングサービス「楽天仕事紹介」を始めているが、店舗側が求める雇用形態や募集職種にさらに踏み込むことで、出店企業の成長を後押しする。
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 新サービスの「楽天バイト」は、専用ページに企業が募集する職種や雇用条件などを掲載。サービスに登録した求職者は携帯電話で求人情報を閲覧し、自ら申し込むことができる。
 
 昨年、スタートした「楽天仕事紹介」は通販サイトの店長やウェブデザインなど専門性の高い職種を想定しているのに対し、「楽天バイト」は専門知識をそれほど必要としない業務が中心で、企業が求める2つの求人ゾーンに対応する。

 運営主体についても、「楽天仕事紹介」は厚労省から有料職業紹介事業者の許可を取得した楽天仕事紹介が企業と求職者のマッチングまで行うが、「楽天バイト」は楽天本体が運営。"求人広告費"を徴収する形をとり、仲介業務までは踏み込まない。
 
 「楽天バイト」の料金プランは、大量採用を計画する企業に適した「月額固定プラン」と、採用が決まるまで費用が発生しない「採用課金プラン」の2種類。
 
 固定プランは採用人数にかかわらず、10案件(8万円)から500案件(200万円)までの12段階を設定。楽天グループで使える「楽天スーパーポイント」を求職者にボーナスとして付与することができ、事前に任意で設定する同ポイントが大きいほど検索結果の上位に表示する仕組みだ。

 課金プランは掲載数に制限はなく、採用が確定した場合のみ、人数に応じて"広告掲載料"を徴収する。掲載料は7000円~6万1000円までで、例えば、7000円の場合は求職者への2000円分のボーナスが含まれており、固定制と同様にポイントが高いほど検索上位に表示する。

 「楽天スーパーポイント」を呼び水に求職者が集まるかは未知数だが、募集件数はサービス開始直後に66件の応募があり、「楽天仕事紹介」の出だしよりも評価は高そう。ただし、これはアルバイトという雇用形態のハードルが低いことも影響していると言えそうだ。


 



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