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メガネスーパー  自社通販サイトの機能拡充、店舗との連携強化へ

2014年10月 9日 10:15

 5-2.jpgメガネスーパーは実店舗との連携強化など自社通販サイトの機能を拡充している。4月にはサイトで購入した眼鏡フレームのレンズを店頭で作ることができるサービスを開始。7月には眼鏡の試着サービスも始めた。通販サイト経由の売り上げではコンタクトレンズが8割程度を占めるものの、サイト訪問者が閲覧している商品は圧倒的に眼鏡が多いという。そうしたユーザーに対してネットで購入することのハードルを下げたり、店舗に送客するのが狙いだ。その一環で10月中旬からは店頭在庫表示機能も付加する。全国に300店以上を有する店舗ネットワークを活用して販売機会ロスの低減につなげていく。

 同社は10月中旬に自社通販サイト内に各店舗の存庫状況を表示する機能を設ける。サイトに訪問した顧客が商品情報を閲覧すると、店舗ごとの在庫情報も表示されるというもの。同機能はアパレルECなどでは導入が進んでいるが、眼鏡の分野では眼鏡ブランド「ゾフ」の通販サイトでは実装されているものの、大手眼鏡チェーンでは初の試みとなる。メガネスーパーは全国に300店以上を構えており、各店舗の在庫情報は1日に1度更新する。

 このように店へ送客する仕掛けを作ることで全社的な販売機会ロスの低減につなげる。同時に店頭のスタッフが来店客からの商品問い合わせに応じる際などに対応するためのツールとしても同機能を活用していく。

 また、実店舗で3月からコンタクトレンズの定期購入サービスを実施しているが、利用件数が伸びていることを受けて9月17日から通販サイトでも同サービスを開始。6カ月と12カ月の2種類の契約メニューがあり、3カ月に1回発送する。6カ月契約で20%、12カ月で30%それぞれ価格を割り引く。通販サイト強化とユーザーの利便性向上が目的だ。

 メガネスーパーは昨年12月に自社通販サイトを全面的に刷新。それを機にスマートフォン対応やCRM強化などECでの運用実績を積み重ねてきた。昨年12月から8月までの通販サイトの累計売り上げは、前年同期比74・2%増で推移している。

 来年には基幹システムを刷新してECと連携させる。同社は600万人の顧客データを有しているが、こうしたデータをリアルとネット双方で活かす。例えば店舗の閉店によりアプローチできていない地域の顧客にECを通じて訴求するといった具合に、通販サイトを軸に顧客データを最大限活用して販売につなげていく計画だ。

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