通販各社の動画活用最前線 JSC〝いつでも番組見れる〟、シーラボ、メークの仕方動画で
通販企業各社の「動画」を活用した販促策が活発化している。テレビ通販大手のジュピターショップチャンネル(JSC)は双方向テレビサービスを利用して、視聴者がテレビで「過去の通販番組」を好きな時に視聴できるサービスを開始。化粧品通販のドクターシーラボはスキンケアやメイク方法を説明する動画をPCとモバイル上で配信し始めた。
通販企業の動画活用は現状、「通販番組」という動画コンテンツをすでに持つテレビ通販事業者が通販番組をサイト上などで2次活用し、配信する形などが多いが、JSCではそれらと並行して、双方向テレビサービスなどこれまでとは異なる動画の使い方を展開。また、ドクターシーラボの試みのように動画で直接、商品を訴求する形ではなく、商品の使用方法を説明する目的など様々な動画の使い方を進めている通販企業も増えている。今後も通販に動画を活かす試みは活発化していきそうだ。
◇
ジュピターショップチャンネルは3月1日から、過去に放送した通販番組を視聴者が好きなときにいつでも視聴できる「SHOPオンデマンド」を開始した。
ジュピターテレコム(JCOM)が同社のケーブルテレビに加入してネットに接続している約150万世帯の加入者向けに実施している映画やドラマ、アニメなど様々な番組をいつでも視聴できるVOD(ビデオオンデマンド)サービス「JCOMオンデマンド」を通販企業としては初めて活用し、JSCは過去の番組を二次利用。視聴者はJSCが放送した過去2週間分の番組をいつでもリモコン操作で視聴、商品を購入できる仕組み。また、見たい商品をカテゴリ別に検索して該当する番組を視聴することもできるという。
「SHOPオンデマンド」は「JCOMオンデマンド」専用画面から視聴できるだけでなく、JCOMのコミュニティチャンネルで放送中のJSCの番組を見ながら、当該番組の横に表示されるデータ放送経由でも「SHOPオンデマンド」を視聴できる。放送から通信(VOD)へのシームレスサービスは民間の放送サーボスでは国内初だという。
JSCでは今回の試みで生番組を見逃したり、「もう一度、番組を見てから商品を購入したい」というライブ放送ならではのマイナス点を払拭。潜在需要の喚起を図る考えのようだ。
ドクターシーラボも2月25日から動画を活用した販促を開始している。同社のPCサイトやモバイルサイト上の「シーラボTV」内にスキンケアやメイク方法についての解説動画をアップ。自社化粧品の正しい使用方法を伝えることで、既存顧客の囲い込みなどに活かす試みと見られる。
まずは累計1,500万個を販売している同社のヒット商品「薬用アクアコラーゲンゲルスーパーモイスチャー」を中心に化粧水やクレンジングなどの商品の使用方法を動画コンテンツとしてアップした。
なお、動画コンテンツの導入に当たってはPC向け動画配信サービス「Brightcove(ブライトコーブ)」、携帯電話向けの動画配信には「MobaVio(モバビオ)」を活用したとしている。
通販企業の動画を用いた試みは進んできており、テレビショッピングさながらにPC上での「動画ショッピング」のほか、例えば、テレビ通販大手のオークロンマーケティングなどは、商品購入者に当該商品の組み立て方法などを説明した動画を携帯電話のeメールで送信する試みなど「取り扱い説明書」代わりに動画を活用している。今後、デバイスや普及でますます通販企業による動画活用は進んでいきそうだ。
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ジュピターテレコム(JCOM)が同社のケーブルテレビに加入してネットに接続している約150万世帯の加入者向けに実施している映画やドラマ、アニメなど様々な番組をいつでも視聴できるVOD(ビデオオンデマンド)サービス「JCOMオンデマンド」を通販企業としては初めて活用し、JSCは過去の番組を二次利用。視聴者はJSCが放送した過去2週間分の番組をいつでもリモコン操作で視聴、商品を購入できる仕組み。また、見たい商品をカテゴリ別に検索して該当する番組を視聴することもできるという。
「SHOPオンデマンド」は「JCOMオンデマンド」専用画面から視聴できるだけでなく、JCOMのコミュニティチャンネルで放送中のJSCの番組を見ながら、当該番組の横に表示されるデータ放送経由でも「SHOPオンデマンド」を視聴できる。放送から通信(VOD)へのシームレスサービスは民間の放送サーボスでは国内初だという。
JSCでは今回の試みで生番組を見逃したり、「もう一度、番組を見てから商品を購入したい」というライブ放送ならではのマイナス点を払拭。潜在需要の喚起を図る考えのようだ。
ドクターシーラボも2月25日から動画を活用した販促を開始している。同社のPCサイトやモバイルサイト上の「シーラボTV」内にスキンケアやメイク方法についての解説動画をアップ。自社化粧品の正しい使用方法を伝えることで、既存顧客の囲い込みなどに活かす試みと見られる。
まずは累計1,500万個を販売している同社のヒット商品「薬用アクアコラーゲンゲルスーパーモイスチャー」を中心に化粧水やクレンジングなどの商品の使用方法を動画コンテンツとしてアップした。
なお、動画コンテンツの導入に当たってはPC向け動画配信サービス「Brightcove(ブライトコーブ)」、携帯電話向けの動画配信には「MobaVio(モバビオ)」を活用したとしている。
通販企業の動画を用いた試みは進んできており、テレビショッピングさながらにPC上での「動画ショッピング」のほか、例えば、テレビ通販大手のオークロンマーケティングなどは、商品購入者に当該商品の組み立て方法などを説明した動画を携帯電話のeメールで送信する試みなど「取り扱い説明書」代わりに動画を活用している。今後、デバイスや普及でますます通販企業による動画活用は進んでいきそうだ。