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ベネッセ、リビングに置ける学習机、初の展示販売、1万台の受注獲得へ

2012年 8月 2日 10:56

ベネッセコーポレーション(本社・岡山市、福島保社長)は8月6日から、ロングセラーとなっている学習机の新商品の販売を開始する。学習に集中できる機能性と、リビングに置けるデザイン性を重視した。家具メーカーのカリモク(本社・愛知県知多郡、加藤英樹社長)と共同開発し、従来よりも価格を抑えて提案する。ベネッセのカタログや通販サイトで販売するほか、カリモクのショールーム21カ所で初の展示販売を行う。学習机1万台の販売を目指す。
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 展開するのは「ベネッセ学習机環境シリーズ」で、2005年の販売開始後、これまでに累計4万台を販売してきたロングセラーシリーズ。今年の新商品として、両サイドに引き出しを付けて、デスクの真ん中に座れる「学びデスク 真ん中タイプ」(価格は8万9800円)や「成長チェア ラダーバック」(同3万6800円)、「整理整頓ブックシェルフ」(同6万4800円)などの新商品を投入した。

 新商品開発では、シリーズの強みである「集中できる」ことを重視して開発。「学びデスク 真ん中タイプ」の正面にブルーとイエローのカラーパネルを設置し、学習中の集中力を高められるように工夫。また、学習時の視線の動きを辿る実験や、椅子の体圧分散実験などを行い、シリーズの強みである「集中力を高める」ことについて訴求力を向上した。

 また、リビングでの学習が増加している家庭環境の変化に対応。「学びデスク 真ん中タイプ」は、これまで収納ワゴンを付けて提案していたが、省スペース化を図り、左右の引き出しを付けた。これにより、デスクの真ん中に座れるようになり、天板を幅広く使えるようにした。

 これに合わせて「成長チェア ラダーバック」は背もたれを梯子状とし、リビングに馴染むナチュラルな色合いを採用。背もたれの変更で、従来と比べて1・4キログラム軽量化した。小学一年生でも簡単に引けるようにし、毎日の学習机に向かう習慣作りをサポートする。

 カリモクとの共同開発を通じて、新たにブナ材を採用し低価格化を図った。デスクと椅子、シェルフの3点セットは14万2300円とし、従来よりも2万1000円安く設定した。「販売台数は右肩上がりで伸長してきた。価格を下げて販売台数拡大につなげたい」(堀口育代W&F事業本部本部長)意向だ。

 ベネッセは8月6日から専用カタログを発刊し、合わせて通販ページもオープンする。グループの顧客リストを活用し、来年4月に入学する子供を持つユーザーに配布する計画。また、カリモクが持つ21カ所のショールームで初の展示販売を実施。実物を確認できる安心感で購入につなげる考え。


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