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クックパッドの通販サイト、レシピサイト経由の集客好調、レシピ連動で出足よく

2012年 8月 2日 10:29

レシピ検索サイト大手のクックパッド(本社・東京都港区、穐田誉輝社長)が7月に本格化させたネット販売サイト「やさい便」が好調だ。レシピ検索サイト「クックパッド」からの送客が順調なほか、商品にセットされた食材ごとの人気レシピの表示が奏功しているようだ。
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 7月9日に本格化したネット販売サイト「やさい便」は生産者などがそれぞれ旬の野菜や店頭などでは入手しにくい珍しい野菜など組み合わせたセット商品を1680円と2680円で販売している。

 買い物や夕食のメニューが定番化している悩みを抱えている小さな子供を持つ主婦層をターゲットにそれぞれの野菜セットを定期購入してもらう仕組みだ。

 「やさい便」の立ち上がりは順調のよう。理由は「強い集客導線」と「人気レシピの表示」だ。現状の集客のメーンはPCサイトだけでアクセス数は月間4億ページビューを誇る「クックパッド」内のバナーや特集コーナーでの紹介。「やさい便」ユーザーの8割が「クックパッド」経由での集客となっている。

 また、「やさい便」では生産者が野菜セットを組むため、使い慣れない珍しい野菜が届く。そこで「クックパッド」と連携して食材ごとに人気レシピを表示。人気順のレシピ表示は「クックパッド」上では有料サービスとして提案しているものだが、「やさい便」ではあえて無料で閲覧できるようにした。

 「クックパッド」の人気レシピは、ユーザーにとって調理しやすい傾向があり、レシピ数も多いため選択肢が広がる。また、一工夫あるレシピが目立ち、調理の楽しみが増えることが特徴だ。

 「やさい便」との連携でレシピの使いやすさが利便性を高めており、「閲覧頻度が高く、継続率を向上させる効果がありそう」(同社)としている。

 今後は野菜以外の取り扱いを検討していく考え。1年後には流通総額10億円を目指すとしている。


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