アマゾンジャパンが"タイムセール＂での販売を強化する。従来から実施しているタイムセールは毎回、数点から十数点を対象としたものだが６月15日から７月１日までの17日間は、毎日約１００点以上と通常のタイムセールよりも対象商品を大幅に増やして展開する。これほど大規模なタイムセールを実施するのは同社では初めて。競合の楽天がテレビＣＭなども使った大規模なセールを展開していることなども踏まえ、対抗したい狙いもあるものと見られる。

　アマゾンジャパンが開始したのは「ボーナスタイムセール」（＝画像）。以前から「タイムセール」は実施しているが、対象商品は「多くて十数点」（同社）だった。今回は毎日日替わりで１００アイテム以上を対象に行なう。例えば、通常は１万５０００円で販売するゲーム機「ニンテンドーＤＳｉ」を８０００円で販売したり、約６万６０００円の折りたたみ自転車を３万３０００円程度で販売する予定。商品にはそれぞれタイムセールの開催時間や販売個数が設定されており、販売期間が過ぎるか予定数量が完売すれば、セールは終了となる。期間中累計で約３０００アイテムをタイムセールする予定。タイムセールの対象となる商品情報などは、通常のタイムセールの際と同じように同社のツイッターやフェイスブックなどで通知する。

　「ボーナスタイムセール」はアマゾンが６月15日から８月16日まで開催予定の「２０１２年　夏のバーゲン＆ボーナスセール」の一環で行なわれ、「タイムセール」のほか、特定の商品をまとめ買いすると割り引きで購入できる「夏のボーナスまとめ買い割引セール」など複数の販促キャンペーン実施している。同社によると夏のボーナス時期における、今回のような大規模な販促キャンペーンの実施は初めてのようだ。

　ボーナスシーズンのキャンペーンでは競合の「楽天市場」が６月初旬にテレビＣＭを使った今年２度目の大型セールを展開し、売り上げを飛躍的に伸ばすなど一定の効果を上げている。アマゾンでも販促セールの実施でこうした競合の動きなどに対抗したい狙いもあると見られる。