化粧品の販売などを手がけるストーリアはこのほど、防災頭巾に早変わりするバッグ「グラッパッ」の提供を開始した。通販企業などへのＯＥＭ供給が中心だが、既製品の卸なども検討している。

　「グラッパッ」は手提げと巾着の２タイプ。普段はバッグとして持ち歩き、地震発生時にはバッグを開いてメッシュ部分を顔に合わせて被る仕組み（写真）。

　手提げタイプでは底部に発砲材ポリエチレンと樹脂板ポリプロピレンを採用、巾着タイプにはヘルメット用緩衝材の硬質発砲ポリスチレン材を使用している。衝撃吸収テストの結果、日本防災協会の基準値をクリアし、市販の防災頭巾を上回る衝撃吸収率を備えているという。

　重さは手提げタイプで56グラム、巾着タイプで80グラムと軽いのも特徴だ。

　現在はノベルティなどの形で企業や団体へＯＥＭでの提供が中心。自社通販サイトでテスト的に直販も開始したほか、今後は既製品を開発して通販企業やホームセンターなどへ卸すことも検討している。

　「ぐらっ」と揺れたら「ぱっ」と被ることから名付けられた「グラッパッ」。防災グッズは持ち歩くことが少ないが、「グラッパッ」は普段バッグとして使用しつつ万一の場合に備えておけることから「安心感につながる」（同社）としている。