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女性が意識する"くま"には2種類ある。目の疲れや寝不足による血行不良が原因の「青くま」と、紫外線や加齢によるくすみ、メラニン沈着でおこる「茶くま」だ。
新商品「ザタイムリセット アイエッセンス」(20グラム、税込5250円)は、この2種類のくまに対し、専用アプリケーターを使ったマッサージによる血行促進と、美白成分の両面からアプローチするもの。特徴的なのは、まぶたにフィットするよう設計された樹脂製のアプリケーター。くま対策のアイテムは外資系が先行するが、その多くは金属性のアプリケーターを使用している。樹脂製にすることで目もとを冷やさず、効率的に血行が促進できるという。
ただ、新商品プロモーションには課題も抱えていた。くまの悩みは店頭で顧客が相談しにくく、販売サイドも薬事法上、「くま」という直接的な表現が使えないためだ。「目もとを明るく」といった表現が限界だった。
いかに"くま"という視点に気づきを与えるか。そこで昨年10月中旬に立ち上げたのが「クマ研究所」だ。
「クマ研究所」では、動物のクマをモチーフにした「クマ所長」をイメージキャラクターに、"くま"に良いとされるレシピやケアを紹介。さらにこれに先立つ9月末には、民間の調査機関に依頼してくまに関する意識調査を実施。テレビや新聞、雑誌などに取り上げてもらったほか、集英社の発行する女性誌「マキア」とのタイアップ企画で「クマ研究所」の特集記事や、広告出稿を行い、話題性を高めてきた。
その甲斐あって、当初1000件を目標としたユーザー登録も4000件超(昨年12月時点)に到達。公式ページのユーザー数約700件(同)を大幅に上回り、新規客と接点を得るに至った。
さらに、店頭での受渡しとウェブ注文を受け付ける新商品サンプルは、ウェブ注文の顧客にDMを配布。本商品の購入特典として「クマ所長」がマッサージの方法などを紹介する非売品DVDをプレゼントすることを告知し、来店を促している。
イプサにとって、フェイスブックを使った新商品プロモーションは昨年7月、デジタルマーケティング部を発足して以降初めての取り組み。「これまでは発表と同時にマス広告を投下して待てば良かったが、今ではメーカーの一方的な宣伝が難しくなっている」(同社)としており、今後もソーシャルメディアを活用したプロモーションを積極的に展開していく考え。
特に"くま"は中国をはじめ海外で特に悩み意識が強い部分。海外展開するイプサでは、新商品をメタボライザーなどに続くスター商品に育成していく。