TSUHAN SHIMBUN ONLINE

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
記事カテゴリ一覧

スクロール グルメ検索サイト開設、食品通販参入も検討

2009年11月20日 11:52

 スクロール(旧ムトウ)がネット販売関連のサービスを強化している。11月10日には、通販サイト支援事業のEストアーと提携し、食品専門の検索サイトを開設。将来的には食品通販にも乗り出す考えだ。また4日には、衣料品の通販サイト「RAPTY(ラプティ)」に動画による商品紹介サービスを導入。画像では表現しづらい商品の素材感や着用場面などをアピールする。スクロールでは、新サービスの導入により、主力の20―30代女性の購買意欲を高めたい考えだ。

 食品専門の検索サイトの名称は「FOODS!FOODS!FOODS!(フーズ!フーズ!フーズ!)」。検索可能な商品は約8万3,000アイテム。スクロールの総合サイトから誘導する。

 Eストアーのサービスを利用し、食品を販売している約1,500店の商品が検索できる。商品は各サイトから購入する仕組み。なお、手数料収入の有無などは明らかにしていない。

 20―30代女性が対象。商品ジャンルを拡大することで、通販サイトの集客力を高める狙いがあるほか、消費者の需要を把握することで、将来的には食品通販の開始も検討する。

 同社では現在も米や健康食品などを販売しており、過去には頒布会を行ったこともあるが、本格的に食品通販を手掛けたことはない。参入する際には、食品通販企業との提携なども視野に入れている。

 4日には動画による商品紹介サービスも開始した。対象となるのは、パンプスやワンピースなど二10商品。動画の作成は外部に委託した。モデルが商品を着用して動いている映像や、ワンピースの襟元・裾のデザイン、着用時の後ろ姿など、商品の特徴をクローズアップした映像を配信する。

 静止画では分かりにくい、着用時のイメージなどを、動画を用いて表現することで、購買意欲を高める狙いだ。また、商品の気になる部分を拡大して表示する機能も備えた。

 購入率の上昇が見込めるほか、購入者からの「イメージが違う」といったクレームを減らすことで、返品率を下げる効果も期待できる。今後は対象商品を拡大するほか、より長い時間の動画の配信も検討する。
楽天 通販のよみもの 業界団体の会報誌「ジャドマニューズ」 通販売上高ランキングのデータ販売