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マルチメディア部兼海外事業部の山下省三ゼネラルマネージャーは「更新を欠かさないことが大きいのではないか」とファン数が伸びている要因を説明する。ポイントは商品の話題に特化しないこと。親近感が湧きやすい内容にするよう心がけているという。
例えば「食」に関する投稿を頻繁に行なっている。同社が所在する高松市は「さぬきうどん」が名物だが、「今日はお昼にこんなうどんを食べた」という投稿は反応が良いという。また、同社では海外向けにも「ライスフォース」の英語版フェイスブックページを開設しており、日本の景色や食文化に関する投稿は同様に反応が良い。
同社では、投稿に対するコメントや「いいね!」が押された数など、ユーザーからの「評価」に関する打ち合わせを週1回行い、改善すべき点などを話しあっている。好意的なコメントが帰ってきたり、「いいね!」がたくさん押されたりすれば、それは担当者のモチベーションアップにもつながるが、「『いいね!』が少ない記事がまったく駄目というわけではない」(山下ゼネラルマネージャー)。例えば、商品に関する記事はどうしても「いいね!」が少なくなりがちだが、ユーザーが記事を見ていないわけではない。「いいね!」が少なくても販促に結びつく可能性はあるわけで、同社では「効果があいまいな部分も検証してノウハウにしたい」(同)とする。
一方、海外向けのフェイスブックはすでにファン数が7万5000人に達しており、英語圏以外のユーザーもかなりいるという。9月には八楽の多言語翻訳サービス「ワールドジャンパー」を使った、フェイスブック用のアプリケーションを開発。ページの管理者が特定のページにアプリをインストールすることで自動翻訳が可能となる。英語や中国語だけではなく、インドネシア語やアラビア語などにも対応しているのが特徴だ。
同社では海外展開を進めていることから、フェイスブックを「気軽に質問できるコールセンターのような位置付けにしたい」(同)という。8月には「mixi(ミクシィ)ページ」も開始した。カートを表示し、購入時に自社サイトに遷移させるようにしているが、ミクシィがサービスを開始してから間もないこともあり、まだ目立った成果は出ていないようだ。ただ、ユーザーの自体はミクシィがフェイスブックを大きく上回っていることに加え、ビジネス用に利用する男性が多いフェイスブックに比べて、ミクシィは「ライスフォース」のユーザー層に合致する女性ユーザーが多い。そのため、「ミクシィページの認知度が高まれば、利用するユーザーも増えるのでは」(山下ゼネラルマネージャー)と期待する。