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天野実業 青汁で健食通販参入、国産有機ケールで〝安心安全〟訴求

2011年 6月30日 18:24

081.jpg 天野実業は、健食通販を本格化する。6月1日、有機JAS認定を取得した青汁を発売した。アサヒビールグループと共同開発したもので、国産有機ケールをフリーズドライ加工した安心・安全で他社との差別化を図る。2009年に青汁の販売を休止したが、味や原料を重視した開発が可能になったことから再参入した。将来的には健康食品を味噌汁やおかゆなどに続く事業の柱に育成したい考えで、初年度は5900箱の販売を目指す。

  発売したのは「国産有機ケール青汁」(税込価格3500円、定期購入は3150円)。契約農家が栽培した国産の有機ケールをフリーズドライ加工した。専用のシェーカーなしでも溶けやすく、ケールの鮮やかな色合いを生かしたという。アサヒビールグループで有機JAS認定を取得した工場を保有する日本エフディが製造する。

 アサヒビールグループの原料「麦芽エキス」や有機オリゴ糖を配合。青汁の苦味や青臭さを軽減し、すっきりとした味わいとなるように工夫したという。

 同社はフリーズドライの味噌汁を中心に通販を展開しているが、競争激化を受けて食卓以外で使用できる商材の提案が必要と判断。食品の安心・安全に関心が高く、味にこだわる食品ユーザーのし好に対応した青汁で、顧客の健康ニーズを開拓する。

 ターゲット層は野菜不足を気にする40~50代の男女。5月下旬に発刊した「中元カタログ」では国産ケールを使用したことや有機JAS認定の安心感で訴求。立ち上がりは当初予想を下回ったものの、今後DMなどを通じて販促を強化する方針だ。

 天野実業では2007年から3年間、そばスプラウトを使用した青汁を販売していた実績がある。累計16万食を販売していたものの、原料に使用したそばスプラウトの認知度が低く苦戦していたほか、生産ラインからアレルゲンを撤退するため販売を終了していたという。

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