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リバークレイン 電動バイクの通販開始、震災後、新たな〝足〟に注目

2011年 6月 3日 10:50

088.jpgバイク用品のネット販売を展開するリバークレインは5月までに、電動バイクの製造・販売を行うテラモーターズ(同・東京都渋谷区、徳重徹社長)と業務提携し、電動バイクのネット販売を開始した。これまでリバークレインでは、ガソリンバイクのカスタムパーツをメーンに販売しており、電動バイク用品や車両本体を販売するのは今回が初めてとなる。震災後一時的に起きたガソリン不足問題などを背景に、エネルギー調達が容易でエコな乗り物として今注目を集めている。

  発売したのはテラモーターズの「SEED」シリーズ。車両本体価格は9万9800円で、従来の50CC原付バイクと比較して低価格な設定。専用のカゴや部品などカスタムパーツも取り扱う。キャンペーンも実施しており、期間中は購入車両価格の5%をウェビックポイントとして還元している。

 同電動バイクの充電1回での実用走行距離は35~45キロメートル。1回の充電にかかる費用は30円程度で、従来のガソリンバイクと比較して6分の1程度の燃費となっている。ガソリンバイクとは異なり、走行中のCO2排出量はゼロ。走行音や振動も少なく、運転しても疲れにくいつくりになっている。

 同事業開始にあたって、通販サイト「Webike(ウェビック)」内に電動バイクの情報を集約した専門サイト「電動バイク plugin Web!ke(プラグイン ウェビック)」を開設(写真)。走行中の様子を撮影したプロモーション動画を公開するほか、電動バイク購入に必要なナンバー取得手続きの方法や自賠責保険加入についてなどの情報提供を行い、ユーザー購入をサポートしている。メーカー直送のため、諸手続きはウエブのみで完結する仕組み。

 通販サイトで注文・支払いをしてから最短1週間で車両が配送される。また、1年間の車体保証付きで、走行距離5000キロメートル未満で部品や材料、構造上の不具合がおきた場合は、全国に約1000店舗あるテラモーターズ契約店での修理対応や出張修理などで無償修理を行う。バッテリーに関しても購入から6カ月以内の場合はメーカー保証対象となる。

 リバークレインによると東日本大震災以降、燃料の価格や供給が一時不安定になったこともありガソリンバイクに替わる移動手段として、急激に電動バイクの人気が高まっているという。あるメーカーでは震災後の1カ月間だけで昨年1年分の注文を受けたという事例もある。

 リバークレインではエコに関心の高い消費者やすでに大型のガソリンバイクを保有している会員などに、街中での足代わりとなる「セカンドバイク」としての需要を見込んでいる。今夏までには新たに2社のメーカーの電動バイクも取り扱う予定で、将来的には国内だけではなくアジア向けにも販路を拡大していく方針。

 同社は「あと何年かでバッテリーの技術革新や価格の低下が進めば、一気に普及段階までいく。まずはこのサイトを通じて、よく知ってもらうことから始めていきたい」(信濃社長)としている。


 
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