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夢展望  ブランディングで若年層開拓、今期海外展開を本格化

2011年 1月20日 10:18

 2010年9月期の連結業績で売上高が前期比38%増の63億1900万円、経常利益3000万円を計上した夢展望はモバイルを軸にしたブランディングや商品開発が奏功し若年層の開拓が進んでいる。今期は海外展開を本格化する方針で、2月には中国・上海にプレスルームを開設し、中国市場への出荷を目的とした物流センターを開設する計画だ。
 
 夢展望の売上高の内訳はモバイル通販が9割を占める。好調要因は従来から展開する独自のブランディングだ。同社はこれまで、ターゲット層が講読する雑誌へ衣装を貸し出すと同時に広告も出稿。大手仮想モールでのランキングやニュース番組などでの露出を増やし認知度を向上してきた。
 
 前期の顧客数は70~80万人、メルマガ会員は100万人。認知度が高まったことで若年層の新規客の開拓が進み、平均年齢も低下傾向にある。
 
 また、モバイルを意識した商品開発も奏功。前期はペチコートとショートパンツを組み合わせた「ペチパン」がヒット。3カ月で6000枚を販売し、半年間で累計1万枚を販売するヒット商品となった。
 
 モバイル通販は商品画面が小さく商品訴求力が弱いため、商品開発の段階で豊富なカラーバリエーションを用意。「ペチパン」は白や黒に加え、ピ広告画像などに映えるパルテルカラーなども取り揃えた。これがモバイル通販のデメリットをカバーし、「カラーバリエーションやバイカラーの配色などがインパクトを強め、衝動買いにつながった」(同)という。



 今期は日本でのノウハウを活かして海外展開を本格化する。中国と台湾に設置した現地法人を活用し、雑誌やタレントへの衣装貸し出しなどを行い認知度の向上を図るほか、現地に撮影スタジオを開設し、ユーザーのニーズに合致した商品訴求を行っていく方針だ。

 同社は海外展開の準備として2008年、中国に現地法人を開設し、09年には台湾で現地法人を立ち上げ、昨年はタオバオとバイドゥに出店。今期はこれらのネット販売を本格稼働させ、モール内に広告も出稿していく予定だ。

 さらに2月には上海にプレスルームを開設。雑誌社やタレントなどに商品を貸し出し、商品の露出を拡大する。「中国のギャルファッションマーケットを5年かけて創っていく」(同)考え。

 今後、中国展開については専用の物流拠点や撮影スタジオを開設。専属モデルを起用して画像の制作も行う。中国でも日本と同様の品揃えとするが、現地のトレンドに合わせたサイトを作り商品訴求を行う考え。「将来的には日本と中国、台湾で同時MDなどグローバルな展開も構想する」(岡社長)とする。


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