メルカリ子会社のメルペイは10月17日、フリマアプリ「メルカリ」における「メルカード」での支払いについて、分割手数料0円の「2回払い」を開始した。メルペイでは後払い決済サービスとして「メルペイスマート払い(翌月払い/定額払い)」を提供してきたが、今年9月24日より、新たに3回払い以上の「分割払い」機能を追加。分割手数料不要の2回払いをできるようにすることで、「1点もの」が多い「メルカリ」における高額商品の購入や、「必要なときだけ利用してから売却する」といった需要を促進する狙いがある。

　メルペイスマート払いは「メルカリ」の利用実績等を元に利用限度枠が決まり、購入代金を後から支払うことが可能なサービス。同サービスにおける分割払いの場合、支払い回数に応じて、月々の支払額がいくらになるのかと同時に、返済までにかかる手数料の合計も購入前に確認できる点が特徴という。

　メルペイが今年10月に行った調査によれば、分割払いの利用率は17.9%。分割払い利用者にうち、「新品購入時にリセールバリューを考えたことがある」と答えた人は47.6%にのぼり、分割払い非利用者(14.6%)とは3倍以上の差があることが分かった。

　メルペイ執行役員VP of Growth Fintechの李希成氏は「分割払いを使うシーンとして、『メルカリ』のレンタル的な消費行動と組み合わせると、さらに柔軟性が高まるのではないか」と述べた。「レンタル的な消費行動」とは、「必要なときだけ物を購入して利用し、利用が終われば売って手放す」といった購買行動のこと。例えば、他シーズンより高額だが、利用時期が決まっている、アウターなどの「冬物ファッション」や、高額だが、使ってみないと続けられるかどうかが分からない「楽器・カメラなどの趣味用品」、利用時期が限定的な「ベビー用品」などが、利用シーンとして考えられるという。

　なお、「メルカリ」以外での利用のほか、「メルカリ」上のECプラットフォームである「メルカリShops」においては、分割払いは利用できない。