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同社のおせちは、「少しでも正月を家族とゆっくり過ごしたい」「紅白歌合戦をゆっくり見たい」といった読者の声から開発が始まり、2007年から18年にわたって読者とともに商品開発を続けている。東京と大阪の試食会は、コロナ禍では自宅でのモニター試食に形を変えて実施。経験豊富な主婦の声を反映することで、おせちは毎年進化しているという。
おせちの累計販売台数は今年1月時点で累計40万台を突破。ハルメクの食品通販の中でもトップクラスの人気商品に成長した。
今回、コロナ禍を経て5年ぶりとなる読者試食会を東京と大阪で開催。両会場に60人ずつ、合計120人が参加した。
参加者はおせちの購入者アンケートをもとに職人が作り上げた新メニューなど19品目を試食して、味や見た目を5段階で評価したり、おせち関連のアンケートに答えたりすることで、より良いおせち作りに協力した。
試食会の冒頭、雑誌「ハルメク」の山岡朝子編集長が挨拶。「おせちは40万台を販売したが、まだまだ良くしていける。そのために一番のヒントとなるのが読者の声」とした上で、「5年ぶりに対面で開催できて本当にうれしい。過去最高のおせちを作りたい」と意気込んだ。
”驚きと発見”をテーマに2025年版おせちとして同社が展開するのは、早期限定販売のプラチナおせち「七福神」と「さくら」、プレミアムおせち「福寿」、スタンダードおせち「彩(あや)」の4種類。展開商品は前年と同じだがおせちの中身は購入者や読者の声をもとにブラッシュアップする。
おせちは編集部が全品素材を厳選し、人前ごとにきちんと食べられる数を入れているほか、ダシの旨みで薄味仕立てに仕上げている。合成の着色料・保存料なども使用していないという。
従来のおせちは伝統的な料理が多く、子どもが好んで食べないこともあり、同社では定番だけでなく和洋中のさまざまなメニューを展開。”3世代が楽しめるおせち””最後まで食べ飽きないおせち”を心がける。
とくにプラチナおせち「さくら」は和洋の二段重で44品目が入り、人気が高いという。
コロナ禍に冷凍おせちを試す人が増えた一方で、おせちを販売する競合も増えており、リピーターの囲い込みが重要になっていることから、ハルメクでは25年版おせちの予約販売を8月末に早める方針で、11月には新聞広告などを活用して新規ユーザーを開拓する計画だ。
なお、読者試食会では、参加者と山岡編集長も加わったフォトセッションや、チーム対抗のクイズ大会も実施。クイズの優勝チームにはハルメク商品の豪華セットをプレゼントするなど、試食会は終始和やかな雰囲気で進んだ。