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消費者庁 ニトリらに措置命令、糖質カット炊飯器で優良誤認

2024年 2月15日 12:00

 消費者庁は2月8日、ニトリなど4社に対して、景品表示法に基づく措置命令(優良誤認)を下したと発表した。販売する糖質カット炊飯器に関して、通販サイトなどで通常の炊飯機能で炊飯した米飯と同様の炊き上がりで、米飯に含まれる糖質がカットできるかのように示す表示をしていたとしている。
 








 ニトリでは販売する「糖質カット炊飯ジャー(NJ101 ホワイト)」に関して、自社通販サイトや出店する仮想モール店舗、店頭POPなどにおいて、「糖質カット機能なし」と「糖質カット炊飯ジャー」とのご飯100グラムあたりの糖質を比較した表と共に、「いつものご飯が低糖質でおいしくヘルシーに!」、「糖質カット機能なし 糖質43g」、「低糖質モードで一度に最大1・5合のヘルシー糖質カットご飯が炊ける。」などと表示。従来の炊飯器と比べて糖質をカットできるかのように説明していた。

 これに対し、消費者庁は当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出をニトリに求めたところ、提出された資料では、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであるとは認められないものだったとした。

 この件に関してニトリでは「これを真摯に受け止め、再発防止に取り組んでいく」とのコメントを発表した。

 なお、ニトリのほか、Areti(=アレティ)、リソウジャパン、AINX(=アイネクス)の3社に関しても、炊飯器の販売において同様に糖質を33%~59%カットできると表示。それぞれ裏付けとなる資料を提出したが、いずれも合理的な根拠を示すものであるとは認められず、措置命令を受けている。
 
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