ジェイドグループ M&A加速し事業基盤強化、「ブランデリ」など買収へ
2024年 1月18日 12:00
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2017年11月 9日 13:29
ニッセンの「ブランデリ」はアパレル商材が中心のアウトレットECで、2022年度の売上高は5億2800万円だった。
ロコンドも靴とファッションのアウトレット専用ECモール「ロコレット」を展開しており、「ブランデリ」と統合することで「ロコレット」はアパレル商材を拡充し、「ブランデリ」は靴を充実させるなど、クロスセル策によってジェイドグループのアウトレット領域を強化する。
「ブランデリ」については、ニッセンが新設分割するブランデリ社の発行済株式100%を2月29日付で取得する予定で、同時に物流倉庫の統合やシステム、データ統合を進める。
FASCINATEは大阪・心斎橋と京都に実店舗を構えてハイブランドのファッションアイテムを販売するセレクトショップで、通販サイトも展開。22年度の売上高は5億4300万円で、EC化率が59・8%、そのうちの46・1%が越境EC売り上げで、”越境EC×ハイブランド”に強みを持つ。
ジェイドグループはFASCINATEの発行済株式100%を3月1日付で取得する予定で、2月末までに物流や在庫管理、店舗POSなどのバックヤード統合を実施。5月末までにジェイドのECシステムを越境ECに対応した上で、すべてのシステムを統合する計画だ。
その後、ECモール「ロコンド」内にも「Fascinatein LOCONDO」(仮)を開設し、ハイブランドのイメージを保ちながら、「ロコンド」の”自宅で試着、気軽に返品”というサービスをハイブランドにも適用する。
一方、TCBは岡山県倉敷市児島にジーンズの縫製工場を持つメーカーで、「TCB jeans」は国内だけでなく海外からの注文割合も高いという。
ジェイドグループは1月5日付でTCBの発行済株式の35%を取得。今後、越境EC対応した新たなブランド自社EC支援サービスを導入し、システム統合を行う予定だ。また、ジェイドグループの基幹管理システムを生産管理領域まで拡大し、縫製工場のDX化を目指す。
ジェイドグループでは、物流倉庫とITインフラを活用し、M&Aを実施する3社に対しては主に在庫一元化やDX化の実現と、EC販路の拡大という価値を提供。同社は株式譲受を通じてアウトレット、ハイブランド、越境EC、生産領域への新規参入や基盤強化を図る。
加えて、グループ会社間のシナジーも追求する考えで、例えば、リーボックジャパン(RBKJ)とFASCINATEや「TCB jeans」とのコラボ、FASCINATEと「TCB jeans」のコラボなどを展開することで、グループ全体の価値を高めていく。
なお、3社の株式譲受額については非公開としている。