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ゾゾは10年以上前から商品取扱高の中長期目標として5000億円を掲げてきたが、前期は主力のゾゾタウン本店とヤフー店、BtoB事業の商品取扱高合計で初めて5000億円を突破した。
当該期は、引き続きゾゾタウン事業が好調に推移した。5月、9月11月にセールイベントを実施したほか、夏と冬の本セール開始期間にはテレビCMを放送して集客を強化するなど販売力最大化に努めた。また、多様化するユーザーニーズに応えられる幅広いジャンルのブランド誘致を進めた結果、ブランド各社の実店舗が好調な中でもゾゾタウンへの在庫供給は増加した。
利益面は、集客費用の増加やポイントなどを利用した販促施策の増加で実質PR費用が増えたものの、商品取扱高の拡大に伴う受託手数料売上高の増加や、作業効率改善などに伴う物流関連比率の低減、出荷単価上昇による荷造運賃比率の低減などが奏功した。
ゾゾタウン本店の年間購入者数は前四半期比20万人増の約1141万人で、うちアクティブ会員は約26万人増の1019万人となり、初めてアクティブ会員数が1000万人を突破した。新規会員の定着化に加え、テレビCMやウェブ広告での集客施策を強化したことが奏功した。
前期末のショップ数は1562ショップで、前四半期比で8ショップの純増となった。今年1~3月期の平均商品単価は前年同期比6・3%増の3987円、平均出荷単価は4・1%増の8300円だった。引き続き、1注文当たりの購入点数は減少するも、セール商材の割引率低下などによる商品単価上昇が影響した。
前期のヤフー店の取扱高は前年比13・8%増の約499億円、広告事業の売上高は同23・3%増の約77億円だった。
今期は商品取扱高(その他商品取扱高除く)が前年比6・8%増の5352億円、売上高は同9・4%増の2007億円、営業利益は同6・3%増の600億円、当期純利益は同6・3%増の420億円を予想する。なお、今期の設備投資額は80億円を計画しており、うち物流拠点の拡充に60億円を投じる予定だ。