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オルビス 物流倉庫に自走搬送ロボ、庫内出荷作業を省人化図る

2023年 3月23日 10:58

 オルビスは2月20日、物流の主要拠点である東日本流通センターに重量計を搭載した自律走行搬送ロボット(AMR)を導入した。省人化と効率化を進め、倉庫内出荷作業の生産性向上を図る。旧出荷システムに比べ、同じ出荷能力に対して人員を25%、売上高に対する出荷作業費の比率を約10%削減できる見込みという。

 








 直営店、BtoB向け卸の出荷ラインの刷新に伴い、独自に開発した重量計付きのAMR(=画像)を16台導入した。同ラインは、約500の品目から、1オーダーあたり平均約20品目、約100ピース(サンプルを含む)を出荷する特徴がある。AMRは4拠点分の出荷データを受信すると、人や物にぶつからずに巡行し、すべての商品が揃った後に発送ステーションまで運ぶ。棚から商品をピックしてケースに入れる作業は人が行う。重量計を組み込むことにより、ピッキングと同時に重さによる検品を行う。

 人による作業とAMRを効率よく連携させるため、商品保管棚スペースをゾーン化し、ゾーンごとにピッキング作業者を配置。作業者の腕には、次にピックする商品と棚の位置情報が表示させるウエアラブル端末を装着する。

 これまでは、4拠点分のオーダーを割り当てられた重量計付きカートを、人が1台ずつ手で押しながら移動し、保管棚からピッキングしていた。

 独自のAMRは、物流の協力会社である流通サービス(埼玉県草加市)、マテハン企業の椿本マシナリー(大阪府西区)、フォワードエックス(東京都中央区)と協働で開発した。重量計は、寺岡精工社(東京都大田区)製を採用した。

 AMRは国内でまだ本格的な実用化例が少ない。サステナブルを前提とした自動化を達成するために、重量計付きAMRを採用して人と効率よく連携できるようにした。20年には通販出荷ラインにAIによる制御システムの指示を受けて動く小型AGV(自動搬送ロボット)を導入するなど効率化を進めている。
 
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