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SBSグループ3カ年中期経営計画 25年度に売上高5000億円へ、EC物流を3本柱として取り込む

2023年 2月16日 11:00

 SBSホールディングスは2月10日に開催した決算説明会で2023~25年度のSBSグループ中期経営計画を発表した。重点施策のひとつとして「グループ総合力の強化」を掲げ、3PLを中心としたBtoB事業のさらなる増強・進化、EC物流の加速(ハイブリッドECプラットの構築)、国際物流事業のグループ協働体制確立およびグローバル市場の成長取り込みの3つを進めていく。最終年度となる25年度は売上高5000億円、営業利益275億円(売上高営業利益率5・5%)、自己資本比率30・0%を目指す。

 
 最終年度の目標は、同社の成長戦略ともなっているM&Aがなかった場合を想定したものという。30年度には売上高7000億円を目指すが、この目標は前倒して達成するともした。

 鎌田社長は自社のポジションについて「3PL事業で業界3位、物流業全体で10位。LT(ロジスティクス・テクノロジー)とITの融合で成長するメガベンチャーとして3PLでトップシェアを目指したい」と述べ、そのために、グループ操業力でBtoBの3PL、EC物流、国際物流を3本柱としていくとした。

 このほかに重点施策として、「ロジ事業の基盤の整備および拡充」「LT×ITによる業務生産性の向上、差別化」「サステナビリティ経営基盤の強化、人的資本に係る取り組み」も掲げた。グループの物流基盤を強化して、事業活動の主体となる人材の確保と育成、省人化技術の活用による物流現場のさらなる合理化、物流データの活用によるさらなる物流の高度化による競争優位の確立、サステナビリティ強化などに取り組んでいく。

 EC物流については、昨年末にEC物流プラットフォーム「EC物流お任せくん」の本格展開に乗り出している。30年度にEC物流関連で既存のEC物流事業とは別に1000億円の売り上げを目指しており、主要な事業としてEC物流に取り組んでいく。

 EC物流は23年度に5000坪のEC物専用拠点(首都圏中心に10拠点)を設け、また物流ロボットの研究棟を行う「LTラボ」も本格稼働する。主に小規模、中規模のEC事業者を取り込んでいきく。24年度は新設する野田瀬戸物流センターにEC物流戦略拠点として稼働させ、合計1万坪のEC物流拠点で中規模に加え大手事業者なども取り込み、25年度以降に20万坪を超える規模で取り組んでいく。なお、25年度におけるEC物流事業の売上高目標は未定としている。

 
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