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グルメ事業の23年3月期中間期業績は、売上高が前年同期比6・7%増の127億700万円、営業利益は同59・3%減の2億1900万円。このうち、ワイン通販の売上高は同1・8%減の43億3000万円、日本酒通販の売上高は同7・1%増の21億1000万円、食品通販の売上高は同11・4%増の60億7000万円だった。コロナ禍の影響が一巡し、既存顧客のレスポンスが鈍化する一方、食品通販においてネット広告などによる新規顧客獲得を強化したことで増収となった。
下期に関しては、ワイン通販はネットを中心に挽回を図る。食品通販は中間期で1億6000万円の営業赤字を計上したものの、弁当を中心とした単品系が伸びており、下期は増益となる見込み。おせち料理を中心に、上期に獲得した新規顧客へのアプローチを強化する。
グルメ事業は商品開発力を武器に今後も継続的な成長を見込んでおり、28年3月期の売上高と営業利益は22年3月期のほぼ2倍となる見通し。同社の安野清社長は「ギフト関係や頒布会、単品、日本酒、ワインをまんべんなく伸ばしていくことで目標を達成したい」とする。
一方、化粧品健康食品事業の中間期業績は、売上高は前年同期比8・9%減の74億1100万円、営業利益は同50・3%減の5億9300万円と苦戦した。国内ではアフィリエイト広告規制の影響を受けたほか、海外はコロナ禍の影響を受けた台湾の化粧品事業が伸び悩んだ。台湾における化粧品売り上げは通販と店舗が半々で、利益に関しては店舗が中心なことから、新型コロナウイルスの感染拡大が響いた。
化粧品子会社のオージオでは、11月9日から新しいテレビCMの放映を開始。CM素材の二次利用によりネットでの新規顧客獲得を強化する。また、海外事業に関しては、香港・シンガポール・中国向けの越境ECを拡大する。安野社長は「まずは踊り場を作り、次の成長へとつなげたい」と述べた
今期連結業績における円安や原材料・資材高騰の影響に関しては、「かなり受けている。特に、用紙と印刷費の値上げはかなり響くのではないか」(安野社長)とする。来期に関しては「精査している段階だが、効率化を進めることで値上げに対応したい」(同)という。