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オイシックス・ラ・大地 フードロス削減で専用工場、廃棄食材を加工品などに活用

2022年11月 4日 11:00

 オイシックス・ラ・大地は、フードロス削減を目的とした「フードレスキューセンター」を新設し、10月から本格稼働を開始した。豊作や規格外などの理由で廃棄される食材をミールキットの原料や加工品として活用するほか、皮やヘタなどの非可食部をアップサイクル商品としてジャムや菓子などに転換。合わせて品質保持期限の延長に向けた技術開発にも取り組んでいく。
 







 「フードレスキューセンター」(=写真)は地上3階建、床面積は約6290平方メートルで、従業員数は200人。執行役員グリーンプロジェクト責任者の東海林園子氏は「フードレスキュー食材に特化した専用工場として竣工した。この規模は国内では珍しい」とし、「3年後の25年には年間1000トンの削減を目指す」と意欲を示した。

 「フードレスキューセンター」に運ばれた食材はスタッフが手作業で細かくカットするなど下処理をしてから専用オーブンで焼成する。野菜の種類や量に応じて温度や加熱時間を調整して旨味を引き出すという。焼成後は粗熱をとり、袋に詰めて真空包装をしてから、アルコール液体凍結機にかける。「食材は冷凍凍結した状態で保管する。ピラフやスープの具材、ソースなど用途は広い」(同社)とする。なお、フードロス食材を使用したオリジナルの冷凍食品やミールキットなどの商品化については、「現在は開発段階で発売は未定」とし、まずは現行のミールキットの材料の一つとして使用する可能性があるなどと説明した。

 同社は20年11月にグリーンシフト戦略を策定し、重点施策の1つとしてフードロス削減に注力している。なお、昨年の年間フードロス削減量は約310トンだった。

 今後も自社のフードロスゼロを目指すとともに、産地や流通過程を含めたサプライチェーン全体のフードロス削減に努めていく考え。
 
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