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ゾゾ 在庫リスクゼロの生産支援プラットフォーム始動 第1弾はユナイテッドアローズ

2022年 8月29日 09:30

 ZOZO(ゾゾ)は9月1日、ファッションブランドの在庫リスクゼロを目指す生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO(メイドバイゾゾ)」による受注販売を開始する。第1弾として、同日からユナイテッドアローズの商品を販売するほか、今後はTSIやシップスなどの商品も順次販売開始する。


 アパレル業界は余剰在庫を抱えるビジネスモデルの課題が指摘されているが、ゾゾでは年間購入者数1061万人を超える「ゾゾタウン」が持つ膨大なファッション関連データやプライベートブランド事業のノウハウを活用した「マルチサイズ」などのサービス、D2C事業などを通じて培った生産にかかわる知見を生かし、販売だけでなく〝生産〟の支援に踏み込むことでファッション業界の課題解決に貢献するために「メイドバイゾゾ」を始動した。


 「メイドバイゾゾ」では、同社が所有するデータやノウハウに基づき、ブランドに商品企画を提案する。また、これまで手作業で行っていた工場での作業をデジタル化し、複数の異なるデザインの商品を同時並行で生産可能にする同社独自のシステムを開発することで、最低1着から生産を行い、商品を受注してから最短10日で発送する(画像)。


 これまでは季節ごとに一定量をまとめて生産する方法が一般的だったが、「メイドバイゾゾ」では「ゾゾタウン」上で商品を受注した後に生産工程に入るため、ブランドは在庫リスクゼロ、過剰在庫による売れ残りリスクなしで販売でき、商品のバリエーションを豊富にそろえることができるとする。


 また、ブランドの要望に応じ、「メイドバイゾゾ」を通じて得たデータを活用してブランド実店舗や自社ECなど、「ゾゾタウン」以外の販売チャネル向けに適正な生産量を提案するなど、ブランドの自社内における在庫リスク低減も併せてサポートする。

 
「ゾゾタウン」ユーザーにとっても、目当ての商品の完売による買い逃しがなくなるほか、受注生産商品を購入の選択肢のひとつとして選んでもらうことで、サステナブルファッションを日常生活に取り入れることができる。

 
なお、9月1日にはユナイテッドアローズが手がけるオンライン限定レーベル「インフォ ビューティ&ユース」のパンツとシャツ全7型の受注生産商品の販売を開始。今後はナノ・ユニバースやシップスなど計50型以上の受注販売を順次スタートする。
 
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