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モーハナラージャ・ガジャンCEOは新オフィスについて「駅に至近で、多くのロボットを稼働するために大きなデモサイトのスペースを確保できるところを選定」と、東京メトロ東西線・木場駅から徒歩2分であり、さらに約400平方メートルという従来の2倍の広さのデモ施設を確保したことについて述べた。
新たなデモ施設の狙いは3点あるという。1点目が「体験・体感する」で、実体験を通じテクノロジーの現場活用を着想しやすくすること。2点目が「物流倉庫作業の理解」で、見学が難しい物流現場を再現することで、現場環境への理解を深めることができるようにした。最後は「群制御技術の可視化」とし、ラピュタロボティクスの主要な技術である”群制御”について技術的に複雑な同技術を可視化するためという。
ラピュタロボティスクは、ソフト、ハード、AIという3つの要素を包括的にスキルとして提示できる企業という。ソフトとしては、どのようなロボット等でも対応できるシステムとして「rapyuta.io プラットフォーム」を用意している。同プラットフォームで群制御の技術が力を発揮しているという。そして、2年前に投入したピッキングアシストロボット(ロボットと人が協働しピッキング作業する)「ラピュタPA―AMR」(以下、AMR)は、同プラットフォームを活用する自社開発のロボットとなる。
デモ施設は約20~25のAMRを常備。これまで以上に効率的に開発を加速することが可能になったほか、一度に多くの人がデモを見学できる。
公開したデモでは、3台のAMRを稼働させて実施した。ピッキングする商品の指示を受けたロボットがそれぞれ、指示商品のある棚の箇所まで自律的に移動。作業者のピッキングが完了すると次の指示商品の棚への移動を繰り返した。複数のロボットへの指示等は全体最適を判断し行うようになっているという。
同ロボットは5~6割が歩行時間というピッキング作業者の歩行時間を半分に削減。その分、商品を取ることに集中させ、ピッキング作業全体の生産性を約2倍に引き上げることができるという。