メルカリ子会社で新規事業の企画開発を手掛けるソウゾウは3月7日、簡単にネットショップを開設できるプラットフォーム「メルカリShops」において、水産業者のネット販売による販路拡大を支援するため、クール便のサイズ別全国一律価格配送サービス「クールメルカリ便」の提供を開始した。同社によれば、クール便のサイズ別全国一律料金は、国内の主要ネット販売としては初の試みという(
写真はソウゾウの篠原孝明氏(左端)、原沙久良氏(右端)とキャンペーン参加店舗の代表)。
「メルカリShops」は昨年10月から本格提供を開始しており、EC初出店で月商1000万円を超えた農家や、月間平均400点以上の注文がある食肉卸売りなど、食品カテゴリーを中心に利用が拡大しているという。「鮮度の良さが求められる商品を、より安全・安心に提供できるよう、新サービスを開始した」(Head of Productの篠原孝明氏)。
クールメルカリ便では、届け先が日本のどこであっても、サイズ別全国一律の料金で配送することができる。60サイズは920円、80サイズは1020円、100サイズは1330円、120サイズは1760円となる。北海道から沖縄に120サイズを発送した場合は、通常のクール宅急便よりも2000円ほど安くなるという。篠原氏は「ヤマト運輸と話し合い、当社が配送料を一部負担することで一律料金が実現した」とした。
出店者は販売時に「クールメルカリ便(冷蔵)」「クールメルカリ便(冷凍)」を選ぶ。商品が売れたら、予冷済みの商品を梱包してヤマト運輸の営業所へ荷物を持ち込むか、集荷を選んで発送。発送後は取引画面で発送通知ボタンをタッチすると手続きが完了する。
配送用のQRコードを生成するため、宛名書きは不要。発送通知後、メルカリアプリの取引画面からいつでも配送状況を確認できる。ヤマト運輸の営業所のほか、プラス30円で集荷依頼も可能。なお、匿名配送の「らくらくメルカリ便」とは異なり、食品が発送されることを前提に、購出店者の情報を記載して配送する。
同社のインターネット調査によれば、ネットで魚(水産物)の購入経験がある人は、全体で22・2%、購入頻度も1年に1回程度にとどまっており、ネットでの水産物購入が消費者間に根付いていないことが分かったという。Business Developmentの原沙久良氏は「クールメルカリ便の提供を通じた水産事業者支援や、水産物ネット購入の認知向上を図ることで、水産業界におけるネット販売の浸透と活性化を目指す」とした。
クールメルカリ便の利用者数の目安や、目標とする数値などは非公表。篠原氏は「キャンペーンが話題になることで、『メルカリで魚が買える』ことを知るきっかけになることや、水産物のそのものの消費が増えることを期待している」とした。
3月7日の「魚の日」にあわせて、対象店舗で販売されている水産物(約5500円、送料込み)を、500円で買えるキャンペーンを10日まで実施する。対象店舗は13店舗で、毎日正午0時頃に商品の在庫が追加される。
3月7日開催の会見では、キャンペーンに参加する店舗の代表も登場。「北海道直送北のグルメ前田水産」の前田裕司氏は「クールメルカリ便は本当に顧客の役に立てるサービスではないか。北海道の業者としては、発送面でネックとなっていた沖縄の顧客に対しても、他の地域と同様のサービス内容で届けられるのは素晴らしいこと」などとした。
「メルカリShops」は昨年10月から本格提供を開始しており、EC初出店で月商1000万円を超えた農家や、月間平均400点以上の注文がある食肉卸売りなど、食品カテゴリーを中心に利用が拡大しているという。「鮮度の良さが求められる商品を、より安全・安心に提供できるよう、新サービスを開始した」(Head of Productの篠原孝明氏)。
クールメルカリ便では、届け先が日本のどこであっても、サイズ別全国一律の料金で配送することができる。60サイズは920円、80サイズは1020円、100サイズは1330円、120サイズは1760円となる。北海道から沖縄に120サイズを発送した場合は、通常のクール宅急便よりも2000円ほど安くなるという。篠原氏は「ヤマト運輸と話し合い、当社が配送料を一部負担することで一律料金が実現した」とした。
出店者は販売時に「クールメルカリ便(冷蔵)」「クールメルカリ便(冷凍)」を選ぶ。商品が売れたら、予冷済みの商品を梱包してヤマト運輸の営業所へ荷物を持ち込むか、集荷を選んで発送。発送後は取引画面で発送通知ボタンをタッチすると手続きが完了する。
配送用のQRコードを生成するため、宛名書きは不要。発送通知後、メルカリアプリの取引画面からいつでも配送状況を確認できる。ヤマト運輸の営業所のほか、プラス30円で集荷依頼も可能。なお、匿名配送の「らくらくメルカリ便」とは異なり、食品が発送されることを前提に、購出店者の情報を記載して配送する。
同社のインターネット調査によれば、ネットで魚(水産物)の購入経験がある人は、全体で22・2%、購入頻度も1年に1回程度にとどまっており、ネットでの水産物購入が消費者間に根付いていないことが分かったという。Business Developmentの原沙久良氏は「クールメルカリ便の提供を通じた水産事業者支援や、水産物ネット購入の認知向上を図ることで、水産業界におけるネット販売の浸透と活性化を目指す」とした。
クールメルカリ便の利用者数の目安や、目標とする数値などは非公表。篠原氏は「キャンペーンが話題になることで、『メルカリで魚が買える』ことを知るきっかけになることや、水産物のそのものの消費が増えることを期待している」とした。
3月7日の「魚の日」にあわせて、対象店舗で販売されている水産物(約5500円、送料込み)を、500円で買えるキャンペーンを10日まで実施する。対象店舗は13店舗で、毎日正午0時頃に商品の在庫が追加される。
3月7日開催の会見では、キャンペーンに参加する店舗の代表も登場。「北海道直送北のグルメ前田水産」の前田裕司氏は「クールメルカリ便は本当に顧客の役に立てるサービスではないか。北海道の業者としては、発送面でネックとなっていた沖縄の顧客に対しても、他の地域と同様のサービス内容で届けられるのは素晴らしいこと」などとした。