「日本全国を巡る旅番組を毎日、放送します。番組で紹介したものはすぐに(通販で)買える仕組みです」。ジャパネットグループのジャパネットブロードキャスティングは来春までの開局に向けて準備を進めているBSデジタル放送局「BS　Japanet　Next」で放送する番組内容について明らかにした。
 






　ジャパネットグループでは総務省が公募していたBS放送への新規参入事業者に応募、認定を受け、新設予定のBS局で全体編成の3割をテレビショッピング番組、7割はスポーツやドラマ、アニメ、語学・教育番組、情報紹介番組などを編成していく方針を示していた。新BS局開局が迫る中で、放送サービス高度化推進協会が12月7日に都内で開催した記者説明会に出席、登壇した同社の田知花隆司執行役員(=写真)が番組内容などについて説明、言及した。

　田知花氏は同局で放送していく番組の内容について、昼帯やゴールデン帯(午後7～11時)などで毎日放送するという目玉番組の1つとして「日本全国を巡る旅番組」を挙げ、有名な観光地を紹介するだけでなく、「全国隅々まで(紹介するためのロケに)行く」とし、紹介する地域の人や食文化、名産品、歴史、スポーツチームなど「普段、メディアではあまり取り上げられることの少ないその土地ならではの魅力を伝え、地域を盛り上げていきたい」とした。また、番組で紹介した食品や工芸品などについては、スマートフォンを操作しながらテレビを楽しむという昨今の視聴スタイルに対応すべく開発中というテレビと連動する専用アプリを介して「その場ですぐに買えるような仕組みを作っている」とし、「ジャパネットらしい地域創生を目指していく」とした。

　また、「アーティストやタレントがテレビでやりたいことをやってもらう番組」も目玉番組として放送していくとし、具体的な内容については番組の企画ありきではなく、「『番組でやってみたいことはありませんか?』と様々な著名人に声をかけて、手を挙げてくれた方と一から企画を作っていく」という。これによって出演者が心から楽しんで何かに打ち込んでいる様子を紹介して、「アーティスト・タレントたちのリアルな本音を覗ける番組にしたい」という。

　このほかの番組ついては具体的な内容は言及しなかったものの、「若者による若者のための番組」、「心と体がどんどん元気になるような健康・趣味の番組」、「ジャパネットが厳選したクイズやアニメ」を編成、放送していくとした。

　なお、全体編成の3割程度を放送するテレビショッピング番組についても具体的な言及はなかったものの「普段、ご覧になっている(ジャパネットたかたの通販)番組とは装いを変えて、新しいショッピングの楽しみを皆さまに提供したい」とした。