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メルカリ 初のファッション実店舗、中古品を販売、「環境負荷軽減」アピール

2021年12月 2日 13:00

 メルカリは11月25日~11月27日の3日間、同社としては初となるファッションの実店舗を、東京・表参道に開設した。フリマアプリ「メルカリ」に出品された、中古のファッションアイテム450点を販売するもので、ヨーロッパを中心に広がっている、持続可能な消費を促す「グリーンフライデー」にあわせたもの。来店は事前予約優先で、3日間で約300人が来店した。

 開設した「サステなストア」で販売したファッションアイテムは、利用者が「メルカリ」上でハッシュタグ「#サステなストア」をつけて出品したアイテムの中から選んだもの。10月5日~31日の期間中、アクセサリー、小物のファッションアイテムから、ヴィンテージ・レトロ商品まで、幅広いジャンルから5万点超が出品された。その中から、タレントの「みちょぱ」こと池田美優さんをはじめとした、プロジェクトのアンバサダーが選んだアイテムや、アンバサダーが着なくなった私物など約450点を店頭で販売した。

 来店者うち約65%が商品を購入、200点以上が売れた。来店者は約70%が女性で、年齢層は10~50代と幅広かったという。売上金は、全額「メルカリ寄付」に登録されている自治体や慈善団体に寄付する。

 11月24日に開催された記者会見で、田面木宏尚上級執行役員は「地球の限りある資源を世代を超えて、あらゆる生命と共有し、環境課題の解決に寄与しつつ、新たな価値を生み出す企業でありたい。メルカリのサービスを通じて、消費行動をサステナブルなものに変えていきたい」と同社の環境関連の取り組みについて述べた。

 また、野辺一也執行役員は「『ブラックフライデー』としてセールが行われているが、大量生産・大量消費は環境の観点からは課題があるのでは、という認識がヨーロッパを中心に広がっている。当社ではブラックフライデーへのアンチテーゼとして、中古品の価値を再認識してもらうための取り組み『グリーンフライデー』を開催してきた」とプロジェクトについて説明。さらに「来店してもらうことで、循環型サイクルによる二酸化炭素の削減効果が、『メルカリ』での売買で実際に発生していることを認識・実感してもらいたい」と店舗開設の目的を説明した。

 「メルカリ」での取引が環境負荷軽減に役立っていることを理解してもらうため、「新しいTシャツを作る際に発生する二酸化炭素は13キロ」など、ファッションを製造する際に発生する負荷を示したポップを掲示。また、人気イラストレーター・一乗ひかるさんがデザインした「だれもが気軽に身近にできるサステナビリティ」をテーマにしたイラストが描かれたパネルを並べた。さらに、梱包材を削減するため、商品を購入された際には、一乗さんがデザインした、プラスチック素材を再利用した風呂敷に包んで渡した。

 店舗のオープンにあわせて、簡単にネットショップを開設できるプラットフォーム「メルカリShops」でも、3日間の期間限定でオンライン版の「サステなストア」を開設し、アンバサダーが選んだアイテムなどを販売した。
 
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