SBSロジコムとSBSリコーロジスティクス 横浜・金沢に新拠点、「たのめーる」の物流センターに
2021年10月28日 13:00
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2024年11月21日 12:00
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新センターの「横浜金沢物流センター(SBSロジコムの名称)」(SBSリコーロジスティクスは「物流センター横浜金沢」)は、金沢シーサイドライン「鳥浜駅」から徒歩圏内(5分)に立地している。敷地面積が2万6612平方メートル、延床面積は5万3699平方メートルの地上4階建て。1~3階を「たのめーる」向けに使用し、3階が倉庫で、2階がピッキングと梱包、1階が配送仕分けを行うスペースとなっている。
2階は2機の「オートストア」でセンター内の半数のアイテムの入庫と出荷を処理する。残りの半数のアイテムについては、「オートストア」とは別にデジタルピッキングを採用した棚でのピッキングを行う。
オートストアでは出荷頻度が比較的少ない、BランクとCランクのアイテムについてピッキングし、デジタルピッキングでは出荷頻度の高いSランクとAランクのアイテムを取り扱うという分類を行っている。いずれも検品作業を不要とするシステムでもあり、人手による作業負担を大幅に引き下げているという。
2機の「オートストア」はそれぞれ単独で稼働するのでなく、連動しており、これにより同システムの稼働効率を引き上げることができたとしている。この2機の「オートストア」は国内およびアジアで最大規模のもとしている。2機合計で商品を引き上げるロボットが120台、商品を格納する”ビン”(専用コンテナ)が4万422個となる。ビン1つ当たり2アイテムまで収めることができ、合計約8万個のアイテムの格納とピッキングが行える。オペレーションは最大24人で行い、従来比で入庫作業が2倍、出荷作業が3倍まで生産性を高めている。
一方のデジタルピッキングは、デジタル表示した商品を取り出してスキャンした後、モニターで画像チェックしてピッキングするもの。検品工程を廃止できたことにより、効率化につながっているという。デジタルピッキングは今回のセンターで初めての採用という。28ステーションを用意し、2750種類のアイテムのピッキングを行う。
いずれのピッキングともオリコンに収めた商品はコンベアで梱包エリアへ移動。ここでは「シャトルラック」が設置してあり、梱包作業の波動などのある場合の滞留などを防げるようにしている。梱包ラインは4ラインを設けている。
1階に設置している仕分けソーターは配送先ごとに19本のラインに自動で振り分ける。仕分けソーターは「シャトルラック」と連携し、最速で1分間90メートルで送り出し、1時間当たり5200箱を処理することができる。箱数が多い配送先はラインを増やして対処することも可能という。ループラインも設けていて、ライン詰まりなどを回避できるようにしている。
なお、「たのめーる」の出荷は11月5日からスタートする。SBSリコーロジスティクスが受け持つ既存の3カ所のセンターを加えた計4カ所のセンターの出荷能力は1日当たり8万8000件になる。