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セシール、好調「アニタ」拡販積極化、アパレル商材を大幅拡充

2010年 9月 2日 10:20

セシール(本社・高松市、上田昌孝CEO)は、ネット販売限定ファストファッションブランド「アニタ・アレンバーグ」について、リピート顧客獲得の取り組みを積極化させている。この一環として、今秋冬展開ではアパレル関連商品のラインアップを大幅に拡充。バッグや靴で開拓した新規顧客をアパレルに誘導し、ブランドのファン作りを進める考えだ。同ブランドは2009年秋のスタート以降、順調な推移を辿り、初年度の売上高は当初目標をクリアしたという。今秋冬シーズンでは前年比40%増の売り上げを目指す。
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「アニタ・アレンバーグ」は、"「今」の流行を、「今」安く"をコンセプトにしたネット販売専用のファストファッションブランドで、脱ベーシックなどをキーワードに"とがった"商品を展開する。商品の製造は中国で行う。
 
 今秋冬シーズンの新商品は9月1日から順次販売を開始。トータルの新商品数は120品目で、このうちバッグや靴が25~30品目程度になる。昨年の秋冬展開では、約60品目の新商品を展開、うち約20品目がバッグや靴だったが、アパレル関連商材を拡充し、今春の展開で好調だったルームウェアの品揃えを厚くしたほか、昨シーズンにはなかったマフラーなどの展開も行う。

 セシールでは、中心客層である40代よりも若い20~30代女性層の開拓を狙いに、「アニタ・アレンバーグ」を展開。現状、同ブランド商品購入者のうち新規顧客は30~35%で、30才前後が中心だが、全体的には既存顧客の利用が多く、年齢層も50代まで幅広い。

 特に既存顧客については、同ブランドの商品が従来のセシールにはない目新しいものと映り、バッグや靴などが好調に推移。新規顧客についても、バッグや靴から入ってくるケースが多いが、同社としては、ファストファッションブランドとして「アパレルを売っていきたい」(島元大輔常務執行役員インターネット事業開発本部長)とする。このため、今秋冬シーズンではアパレル関連商品を拡充。顧客の商品選択肢を広げ、"次の購入"につなげる考えだ。

 同社では、「アニタ・アレンバーグ」の課題として「アパレルの拡大と、ブランド認知度の向上」(同)を挙げており、アパレルの拡大では、購入履歴のある顧客へのDM等による商品告知などを積極化。また、ブランド認知度向上の面でも、秋冬新商品の発売前にマスコミやアフィリエイターを招いて内覧会を開催。新聞等の媒体やネット上でのくちコミを通じ、ブランドを訴求していく構えだ。



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