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しまむら 秋にもEC事業始動へ、しまコレの1Q注文額は5億円、今期合計20億円目標

2020年 7月 9日 07:30

 カジュアル衣料大手のしまむらは、気になる商品を最寄りの実店舗に取り寄せることができるスマホアプリ「しまコレ」の利用が堅調なほか、今秋をメドに稼働予定のEC専用センターの準備も順調に進んでいるという。

 2020年2月期における「しまコレ」の注文金額は計画を58%上回る9億5000万円で、ダウンロード数は82万件だった。今第1四半期(3~5月)の「しまコレ」注文金額は5億円で、5月末時点のダウンロード数が100万件の大台に達した。

 第1四半期については、「しまコレ」の注文金額はほぼ計画通りだったものの、4月までは外出自粛の影響で”店舗で受け取り”のメリットが生かせなかったという。ただ、5月は計画比20%増と伸長し、6月も順調に推移したようだ。

 商品面では「しまコレ」の掲載アイテム数を拡充し、品ぞろえの幅を広げることで集客を図っており、とくにインフルエンサーとの共同企画商品などが好調だった。

 秋以降にサービスを始める通販サイトに関しては、EC専用センターの設備といったハード面、商品手配やシステムなどのソフト面の準備は順調に進んでおり、すでに東松山商品センターでの建物増設およびマテハン設置まで完了したという。

 通販サイトのサービス内容は、注文した商品について送料無料の店舗受け取りと、送料が購入者負担となる自宅配送を選択でき、決済方法は店舗受け取りが店頭での支払い、自宅配送の場合はクレジットカード払いとする予定だ。

 運用面では、サプライヤーが商品を東松山商品センターに納品し、隣接するEC専用センターで検収後に在庫として保管。注文に応じて店舗受け取りの場合は当該店舗に同社の物流網で配送する。自宅配送の場合は宅配業者に配送を委託する予定としている。

 また、通販サイトはしまむらのホームページと、「しまむら」アプリ内でサービス提供するため、通販サイト開設後に「しまコレ」アプリは役目を終えて終了するという。

 今期(21年2月期)のEC売り上げは、秋までサービス提供を続ける「しまコレ」の注文金額と合わせて約20億円(会員数200万人目標)を見込んでおり、22年2月期はEC事業で約25億円(同250万人)を計画。また、EC事業のスタート時は主力のしまむら事業の商品だけを扱うが、来期以降はアベイルやバースデイなど他事業のアイテムも扱う考え。
 
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