家電ネット販売のストリームが今春、レンタルサイト「レントコ」(=
画像)を開設し、家電のレンタル事業に参入した。同事業を会社の柱にするべく強化を進めている。右田哲也取締役営業本部長は「サブスクリプションサービスがブームとなっているが、家電レンタルはそれに近いサービスだと思っている。物品の所有欲があまりなく、必要なときだけ借りて使おうという人たちをターゲットにしたいと考えた」と参入の狙いを説明する。
ユーザー目線で考えた際に、レンタルのメリットとして挙げられるのは、まず「まだ高額な新製品を試してみたい」というもの。さらには加湿器や除湿機、さらには大掃除に使う高圧洗浄機などのように「1年のうち限られた時期しか使わないが、かさばるので収納場所に困る」家電製品をレンタルしたい、というニーズも想定している。右田取締役は「当社は長年家電の通販サイトを運営しているので、『この商品はレンタル需要が高いのでは』という目利き力があり、商品の手配も容易だ。また、納品の精度が高い配送システムを構築している点も強みだ」と話す。
当初は一眼レフカメラやビデオカメラなど、旅行や子供の運動会などでレンタル需要が高い商品も主力として考えていた。ところが、サイトオープン直前に新型コロナウイルスの感染が急拡大。イベントも旅行もできない状態になってしまった。そのため「オープン前に商品ラインアップを入れ替えて、巣ごもり需要に対応できる商品を増やした」(右田取締役)。
サブスクリプションという観点でいえば、冬は加湿器、梅雨の時期や夏場は除湿機、そして寒くなってきたらまた加湿器というように、1年を通して季節商材をレンタルしてもらうことができる。スポットでレンタルする商材は、カメラ関連や高圧洗浄機など。現在は200強のアイテムを扱っているが、早期に1000、2000と商材を増やしていく。幅広いユーザーにアピールできるよう、品揃えを拡大したい考えだ。
同社は物販がメインなだけに「レンタルが拡大するとネット販売に影響が出るのではないか」という見方もある。これに対し、右田取締役は「お試し需要は間違いなくある。その上で物品に対する所有欲がある人は必ず買うし、こだわらない人はレンタルで済ませる。住み分けはできると思っている」と語る。「レンタルした商品を購入したい」というユーザーに向けては、そのまま買い取ってもらうのではなく、新品を割引で提供する仕組みの導入を検討している。
顧客層は幅広く、女性からは理美容系商品の引き合いが強いという。気温が上がってきたこともあり、首をアルミの冷却プレートで冷やすネッククーラーも人気だ。
集客に関しては、現在は通販サイト「ECカレント」からの送客がメインで、子会社で化粧品・健康商品製造販売のエックスワンの商品購入者に対しては、レントコのチラシを同梱している。右田取締役は「ターゲットを絞り込むためにも、まずは何がレンタルされるかを見極めたい。レンタル事業は商品の償却が済めば利益が出る構造なので、会社の利益率向上にも貢献できるだろう」と期待感を示す。
当面の課題は集客と商品数拡大だ。右田取締役は「レントコになくてもECカレントで販売していればレンタルできる場合もあるので、サービス内容をきちんと認識してもらえるようにするとともに、相互送客を実現したい。『新製品を買ってみたいが一度試さないと不安』という理由で商品を買わない人はかなりいると思う。いち早く情報を発信していくことで『新製品を借りるならレントコ』というイメージを作っていきたい」と意気込む。
ユーザー目線で考えた際に、レンタルのメリットとして挙げられるのは、まず「まだ高額な新製品を試してみたい」というもの。さらには加湿器や除湿機、さらには大掃除に使う高圧洗浄機などのように「1年のうち限られた時期しか使わないが、かさばるので収納場所に困る」家電製品をレンタルしたい、というニーズも想定している。右田取締役は「当社は長年家電の通販サイトを運営しているので、『この商品はレンタル需要が高いのでは』という目利き力があり、商品の手配も容易だ。また、納品の精度が高い配送システムを構築している点も強みだ」と話す。
当初は一眼レフカメラやビデオカメラなど、旅行や子供の運動会などでレンタル需要が高い商品も主力として考えていた。ところが、サイトオープン直前に新型コロナウイルスの感染が急拡大。イベントも旅行もできない状態になってしまった。そのため「オープン前に商品ラインアップを入れ替えて、巣ごもり需要に対応できる商品を増やした」(右田取締役)。
サブスクリプションという観点でいえば、冬は加湿器、梅雨の時期や夏場は除湿機、そして寒くなってきたらまた加湿器というように、1年を通して季節商材をレンタルしてもらうことができる。スポットでレンタルする商材は、カメラ関連や高圧洗浄機など。現在は200強のアイテムを扱っているが、早期に1000、2000と商材を増やしていく。幅広いユーザーにアピールできるよう、品揃えを拡大したい考えだ。
同社は物販がメインなだけに「レンタルが拡大するとネット販売に影響が出るのではないか」という見方もある。これに対し、右田取締役は「お試し需要は間違いなくある。その上で物品に対する所有欲がある人は必ず買うし、こだわらない人はレンタルで済ませる。住み分けはできると思っている」と語る。「レンタルした商品を購入したい」というユーザーに向けては、そのまま買い取ってもらうのではなく、新品を割引で提供する仕組みの導入を検討している。
顧客層は幅広く、女性からは理美容系商品の引き合いが強いという。気温が上がってきたこともあり、首をアルミの冷却プレートで冷やすネッククーラーも人気だ。
集客に関しては、現在は通販サイト「ECカレント」からの送客がメインで、子会社で化粧品・健康商品製造販売のエックスワンの商品購入者に対しては、レントコのチラシを同梱している。右田取締役は「ターゲットを絞り込むためにも、まずは何がレンタルされるかを見極めたい。レンタル事業は商品の償却が済めば利益が出る構造なので、会社の利益率向上にも貢献できるだろう」と期待感を示す。
当面の課題は集客と商品数拡大だ。右田取締役は「レントコになくてもECカレントで販売していればレンタルできる場合もあるので、サービス内容をきちんと認識してもらえるようにするとともに、相互送客を実現したい。『新製品を買ってみたいが一度試さないと不安』という理由で商品を買わない人はかなりいると思う。いち早く情報を発信していくことで『新製品を借りるならレントコ』というイメージを作っていきたい」と意気込む。