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置き配を標準配送として導入したのは東京、北海道、愛知、大阪、福岡など30都道府県の一部地域。なお、東京23区は全区が対象となっている。アマゾンによる直販や同社の物流代行サービス「FBA」を利用して配送する商品が対象となるよう。
配送方法について顧客が何らかの指定を行わない限り、不在・在宅問わず、顧客宅の玄関先に商品を配達する。置き配の配達場所は標準設定では玄関だが、顧客が事前に指定した場合、配送ボックスやガスメーターボックス、自転車のかご、車庫、建物内受付/管理人にも対応する。天候やそのほかの事情で指定場所に配達できない場合は配送員が顧客に連絡し配送方法を相談するという。なお、従来の標準配送であった対面受け渡しにも対応する。
置き配による配送を完了後、配送員が専用タブレットで撮影した商品を配達した場所の写真とともに顧客に配達完了メールで通知する。またアマゾンのサイト内の配達状況確認ページでも確認できる。
同社では昨年11月に岐阜・多治見市で、また今年1月に都内の一部(江東区、文京区、練馬区)や大阪市内(都島区、西淀川区、生野区)の一部、名古屋市、札幌市でそれぞれ約1カ月間にわたって置き配を標準の配送方法として利便性や効果などを検証する実証実験を実施。その結果、それぞれの地域で期間中、通常時と比べて5割の再配達削減につながるなど効果があったことなどから本格的に置き配の標準配送化に踏み切ったようだ。同社では配送コスト削減を図る狙い。また、顧客の利便性アップや配送員の負担軽減、配送時の二酸化炭素排出削減による環境負荷軽減などにもつなげたいとしている。