ファンケルの完全子会社のファンケル美健は、主力商品の「マイルドクレンジング オイル」専用の生産工場を千葉県流山市に新設した。需要が拡大を続け年間販売量が1000万本に迫る人気商品で、今後のさらなる需要増を見込み1200万本の生産体制構築のために専用の工場を設けることにした。最大では年間2400万本まで生産できる拡張性を備えている(
写真左からファンケルの佐藤由奈上席執行役員、ファンケルの島田社長、ファンケル美健の栁澤社長)。
マイルドクレジング オイルは1997年に発売し、2017年のリニューアル以降、3秒に1本が売れる状況となっている人気商品。3月4日に行った新工場の披露会見でファンケル美健の栁澤社長は「需要増加へ向けた生産増強、既存工場の余力創出による他の商品の生産強化、スタッフの作業負担の軽減などを目的に単一商品の専用工場を設けた」と述べた。ファンケル美健が化粧品の工場を新設するのは20年ぶりで、単一製品専用の化粧品工場というのは業界でも稀なケースという。
これまでは既存の3工場で年間900万本を生産してきたが、一般流通や海外へも販路が拡大していく中、需要が1000万本に迫る状況となっている。既存工場ではキャパシティが限界を迎えることから、1200万本(生産ラインの拡張で最大2400万本)の生産を可能にした工場を設けることにした。
新工場は、原料の受け入れと投入のための10トンの容量があるタンクを4基導入。同タンクへは原料をタンクローリーから移し貯蔵できるようにしており、生産ラインへ同タンクから直接原料を引き込めるようにしている。また原料は「プレミックス」という原料メーカーの協力により、これまで行っていた工場での原料の混ぜ合わせ作業を省けるようにし工数削減と作業時間の低減を可能にしている。最大3トンの仕込みができる窯を2台導入しており、1日当たり6トンの生産に対応できる。
今回、マイルドクレジング オイルの専用工場を設けたことで、既存の3工場は他製品の生産量を増加。現状のファンケルグループの化粧品事業の1・3~1・4倍の売り上げ増に対応できるとしている。
また新工場の充填機はポンプタイプで国内トップクラスのスピードで処理でき、さらに医薬品に準拠した消毒と殺菌を行えるものを導入している。包装機も迅速な処理が可能なもので、充填と包装は1分間で160本の処理が行える。このほか梱包の箱詰め、パレット詰め、出荷の一連の作業を自動化しており、ファンケルグループの工場で初の導入のものとなる。
工数削減効果は既存3工場では34人を要したが、新工場では8人でラインを稼働させることができるという。工場の建設費用は30億円。昨年6月の着工から約9月という短期間で完成させている。
ファンケルの島田社長は新工場について「新鮮、作り立てという多品種少量生産というのが当社の特性だが、3秒に1本を販売ということで、生産が大変であり他の商品への影響を懸念し、新工場建設を打診してから1年で完成した。今年は40周年の年であり、また中期経営計画の最終年度でもあり、魅力的な商品、大型商品の投入も計画し、既存3工場に余力により、強化したい他の商品をより多く生産できるようになる」と話した。
マイルドクレジング オイルは1997年に発売し、2017年のリニューアル以降、3秒に1本が売れる状況となっている人気商品。3月4日に行った新工場の披露会見でファンケル美健の栁澤社長は「需要増加へ向けた生産増強、既存工場の余力創出による他の商品の生産強化、スタッフの作業負担の軽減などを目的に単一商品の専用工場を設けた」と述べた。ファンケル美健が化粧品の工場を新設するのは20年ぶりで、単一製品専用の化粧品工場というのは業界でも稀なケースという。
これまでは既存の3工場で年間900万本を生産してきたが、一般流通や海外へも販路が拡大していく中、需要が1000万本に迫る状況となっている。既存工場ではキャパシティが限界を迎えることから、1200万本(生産ラインの拡張で最大2400万本)の生産を可能にした工場を設けることにした。
新工場は、原料の受け入れと投入のための10トンの容量があるタンクを4基導入。同タンクへは原料をタンクローリーから移し貯蔵できるようにしており、生産ラインへ同タンクから直接原料を引き込めるようにしている。また原料は「プレミックス」という原料メーカーの協力により、これまで行っていた工場での原料の混ぜ合わせ作業を省けるようにし工数削減と作業時間の低減を可能にしている。最大3トンの仕込みができる窯を2台導入しており、1日当たり6トンの生産に対応できる。
今回、マイルドクレジング オイルの専用工場を設けたことで、既存の3工場は他製品の生産量を増加。現状のファンケルグループの化粧品事業の1・3~1・4倍の売り上げ増に対応できるとしている。
また新工場の充填機はポンプタイプで国内トップクラスのスピードで処理でき、さらに医薬品に準拠した消毒と殺菌を行えるものを導入している。包装機も迅速な処理が可能なもので、充填と包装は1分間で160本の処理が行える。このほか梱包の箱詰め、パレット詰め、出荷の一連の作業を自動化しており、ファンケルグループの工場で初の導入のものとなる。
工数削減効果は既存3工場では34人を要したが、新工場では8人でラインを稼働させることができるという。工場の建設費用は30億円。昨年6月の着工から約9月という短期間で完成させている。
ファンケルの島田社長は新工場について「新鮮、作り立てという多品種少量生産というのが当社の特性だが、3秒に1本を販売ということで、生産が大変であり他の商品への影響を懸念し、新工場建設を打診してから1年で完成した。今年は40周年の年であり、また中期経営計画の最終年度でもあり、魅力的な商品、大型商品の投入も計画し、既存3工場に余力により、強化したい他の商品をより多く生産できるようになる」と話した。