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青山商事 若年層向けの新型店、EC連動やロボ接客導入

2020年 2月10日 13:30

 紳士服の販売などを手がけている青山商事は1月30日、「ザ・スーツカンパニー ららテラス武蔵小杉店」(神奈川県川崎市)を移転・増床し、20~30代を中心に多様化が進むビジネスウェアのニーズに対応した新型店としてリニューアルオープンした(写真㊤)。通販サイトと在庫連動しているタッチパネル式の大型サイネージなども導入したほか、新型ロボットによる接客支援なども取り入れている(写真㊦)。


 同店舗はフロアを以前の3階から2階に移転して、売場面積も約2倍に増床。リニューアル後の店内には、上下別々でも着回しができる機能性セットアップスーツや、カジュアルジャケットなどの”ビジカジ”商品のバリエーションをこれまでの約1・5倍に拡充している。

 スーツコーナーでは、2回目以降の注文からECでの受注にも対応しているパターンオーダースーツ「クオリティオーダー・SHITATE(シタテ)」の受注コーナーを拡大して設置した。

 また、EC連動型店舗システムの「デジタル・ラボ」を採用した店舗形態となっており、店内にはザ・スーツカンパニーの通販サイトと連動したタッチパネル式の大型デジタルサイネージを4カ所に設置。

 来店者がサイネージを通じて、スペースの都合などで店内には置ききれなかったようなサイズや他の種類の商品を通販サイトの在庫から選べることができ、画面上では等身大の商品を着用イメージとして確認することもできる。

 なお、店舗入り口とレジカウンターの2カ所には、モバイル型コミュニケーションロボットとして「RoBoHoN(ロボホン)」を設置している。

 ロボホンは、シャープが開発した二足歩行が可能なヒューマノイドロボットとしては小型サイズ(身長が約19・5センチメートル)のロボットとなっており、同店においては来店者に対してサイネージを使う「デジタル・ラボ」の紹介や「ザ・スーツカンパニーアプリ」のメンバーズ登録のサポートを行うという。また、ロボホンの接客内容や、顧客からロボホンに寄せられた意見を分析し、今後の店舗運営やマーケティング活動への活用支援も行う予定。

 同技術はトランスコスモスが手がけるロボティクスマーケティングサービスを活用したもので、ロボットを通じて得られるオフラインでの接客データを蓄積することで、その他の顧客チャネルでの応対で活用することが可能になるという。

 店舗リニューアルに合わせて、デジタル領域を応用した新ツールを次々と導入することで、若年層を中心とした世代の集客強化を図っていく。
 
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