楽天は1月28日、都内で「楽天市場」に出店する、約4万9500店舗を対象にした「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)2019」の授賞式を開催した。同賞は売り上げやユーザーの人気投票などを基に選ばれた店舗を表彰するもの。総合賞のほか、各ジャンルのすぐれた店舗に贈られるジャンル賞と楽天市場の各サービスで活躍した店舗を表彰するサービス賞がある。総合グランプリは、家電販売の「A―PRICE楽天市場店」を運営するMOAが初受賞となった。同社は前回5位だった。2位は「くらしのeショップ」の山善(前回は3位)、3位はアルペン(同7位)だった。前回から上位店舗には賞金を授与しており、1位店舗には100万円が、2位店舗には50万円が、3位店舗には30万円がそれぞれ渡された。(
写真は楽天の三木谷浩史社長(中央)とMOAの担当者)
昨年の5位から大きく順位を上げた、MOA取締役営業本部長の大西剛氏は「前年の実績をクリアできたことに加えて、プライベートブランド(PB)商品も含めて品揃えを広げたことが大きい」と振り返る。家電は価格競争が激しい分野だが「大手量販店が扱っていないようなジャンルを強化するなど、幅広く商品を取り扱う」ことで差別化を進めている。同社は別ブランドとして「PREMOA」も出店している。現金値引きはA―PRICE、ポイントを増量するのはPREMOAという使い分けをしているという。
3位のアルペンは「品切れを改善できた点が大きい。MD部門などと協業することで商品構成や品揃えが改善できたほか、2018年に倉庫を移転したことで、配送のリードタイムが短くなっただけではなく、商品を受け入れる体制も整った」(武藤恵一EC事業部長)と上位に入った理由を分析する。自前の倉庫から委託に変更したことで、コスト削減効果も生まれたという。
同社は昨年3月、楽天とポイントサービスなどで連携し、グループが運営するスポーツ用品店において、楽天の共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」を利用可能にした。「楽天市場店を閲覧したユーザーが店舗を訪れるというO2O施策も好調に推移している」と効果を口にする。
3月に導入される「送料無料ライン統一」に関しては「利益率は多少下がるだろうが、価格競争に飲み込まれないように、PBなど高い粗利の商品を販売していきたい」とする。同社のネット販売売上高は、連結売上高(19年6月期は2282億円)の5~6%程度。このうち、楽天市場店の売り上げが半分程度を占めているという。
8位の「タオル直販店ヒオリエ/日織恵」を運営する丸中の安井耕二専務取締役は「出店してからの12年間で地道に積み重ねた成果が出て、ユーザーに認知してもらえたのではないか」と受賞の喜びを語る。同店では看板商品の「BIGフェイスタオル」など、自社製造のタオルを扱う。
同社は楽天市場における広告を活用して新規顧客を獲得、リピート購入につなげている。現在のリピーター比率は全体の60%まで上がった。その秘訣(ひけつ)については「商品のクオリティーが一番大事。愛用していただける商品を供給したからこそ、次の購入につながっているのではないか」とする。
同社のネット販売売上高は約25億円。今年は「限られたシーンで使えるタオルを開発し、幅広くユーザーを取り込んでいきたい」。例えば、「顔を拭く専用タオル」、「身体を拭く専用タオル」といったものという。
4位は「シードコムス」のエフ琉球、5位は「アースコンタクト」のブラスト、6位は「アンドハビット」のI―ne、7位はTHINK RICH STORE、9位は「アットコンタクト」のカズマ、10位はサンドラッグだった。
昨年の5位から大きく順位を上げた、MOA取締役営業本部長の大西剛氏は「前年の実績をクリアできたことに加えて、プライベートブランド(PB)商品も含めて品揃えを広げたことが大きい」と振り返る。家電は価格競争が激しい分野だが「大手量販店が扱っていないようなジャンルを強化するなど、幅広く商品を取り扱う」ことで差別化を進めている。同社は別ブランドとして「PREMOA」も出店している。現金値引きはA―PRICE、ポイントを増量するのはPREMOAという使い分けをしているという。
3位のアルペンは「品切れを改善できた点が大きい。MD部門などと協業することで商品構成や品揃えが改善できたほか、2018年に倉庫を移転したことで、配送のリードタイムが短くなっただけではなく、商品を受け入れる体制も整った」(武藤恵一EC事業部長)と上位に入った理由を分析する。自前の倉庫から委託に変更したことで、コスト削減効果も生まれたという。
同社は昨年3月、楽天とポイントサービスなどで連携し、グループが運営するスポーツ用品店において、楽天の共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」を利用可能にした。「楽天市場店を閲覧したユーザーが店舗を訪れるというO2O施策も好調に推移している」と効果を口にする。
3月に導入される「送料無料ライン統一」に関しては「利益率は多少下がるだろうが、価格競争に飲み込まれないように、PBなど高い粗利の商品を販売していきたい」とする。同社のネット販売売上高は、連結売上高(19年6月期は2282億円)の5~6%程度。このうち、楽天市場店の売り上げが半分程度を占めているという。
8位の「タオル直販店ヒオリエ/日織恵」を運営する丸中の安井耕二専務取締役は「出店してからの12年間で地道に積み重ねた成果が出て、ユーザーに認知してもらえたのではないか」と受賞の喜びを語る。同店では看板商品の「BIGフェイスタオル」など、自社製造のタオルを扱う。
同社は楽天市場における広告を活用して新規顧客を獲得、リピート購入につなげている。現在のリピーター比率は全体の60%まで上がった。その秘訣(ひけつ)については「商品のクオリティーが一番大事。愛用していただける商品を供給したからこそ、次の購入につながっているのではないか」とする。
同社のネット販売売上高は約25億円。今年は「限られたシーンで使えるタオルを開発し、幅広くユーザーを取り込んでいきたい」。例えば、「顔を拭く専用タオル」、「身体を拭く専用タオル」といったものという。
4位は「シードコムス」のエフ琉球、5位は「アースコンタクト」のブラスト、6位は「アンドハビット」のI―ne、7位はTHINK RICH STORE、9位は「アットコンタクト」のカズマ、10位はサンドラッグだった。