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同社では、自社ECと実店舗を分け隔てなく、顧客が必要なタイミングで購入しやすいチャネルを選択できる環境を整備し、商品検討から決済、商品受け取りまでの利便性向上につなげる狙い。
12月下旬から自社ECと、主力ブランドである「マウジー」と「アズールバイマウジー」「スライ」の直営店全店で連携施策の運用をスタート。「通販サイト上での店舗在庫表示」と「店舗用在庫と自社EC在庫の自動連携」「EC在庫の店舗決済」が可能になった。
店舗在庫表示は、自社ECの商品詳細ページで「カートに入れる」ボタンの下にある「店舗在庫」ボタンをタップすると、位置情報を取得して最寄り店舗や、都道府県別に当該商品の在庫がある店舗だけを表示する。
在庫連携については、従来はシステム上、分かれていた店舗用在庫と自社EC在庫の自動連携を行い、在庫効率の向上を図る。
EC在庫の店舗決済では、対象店舗にタブレット端末を設置し、店で欠品している商品の在庫が自社ECにあれば端末上で決済してもらい、商品を自宅に届けるサービスで、売り上げは実店舗に計上することで販売スタッフが積極的に活用できるようにした(画像)。
同サービスは「シェルターパス」アプリの会員が対象となる。事前に一部店舗でテスト運用を実施し、店頭の機会ロス軽減につながったことから対象3ブランドの直営店全店に広げた。
店頭と自社ECの連携施策は1月以降、「ロデオクラウンズ」など「シェルターウェブストア」で扱う自社ブランドに対象を広げていく予定だ。今後は「シェルターパス」アプリを通じた顧客データやRFIDなどを使い、商品データを分析、活用してさまざまなデジタルテクノロジーを組み合わせながら顧客体験の向上を目指すとしている。