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「うまいもの大会」は2010年に東京で初開催したイベントで、名古屋での開催は8回目となる。今回は開催回数となる「8」を横にした形が似ている「∞(無限大)」から連想する「メガ盛り」がテーマ。参加した72店舗が、サイズや量を通常よりアップしたさまざまなグルメを提供。催事のために作られた新商品も40点販売された。さらには、店舗同士がコラボレーションした商品も開発。海産物を販売する「イカ屋 荘三郎」では、スイーツの「コガネイチーズケーキ」とコラボし、「ワインに合うイカチーズケーキ」を会場限定で販売した。
会場には初日となる24日の午前中から多数の消費者が詰めかけた。特に6年連続で売り上げ1位となっている、人気の「おいもや」のブースには、干し芋を求める消費者が行列を作った。また、横浜中華街で人気のタピオカ専門店「王茶」のタピオカドリンクなど、流行の商品も販売。会場にはイートインスペースも設けており、「熊本ラーメン専門店 黒亭」の「メガ盛りチャーシューメン」や、「島の人 礼文島本店」の「溢れいくらの島の人海鮮まぶし」、「京都祇園和洋スイーツ 吉祥菓寮」の「焦がしきなこパフェ」などが人気となった。
楽天EC広報課O2Oイベント推進グループの元谷真理子氏(=写真中央)は「増税後ということもあり、商品のボリュームで消費者に還元したいと考えた」と今回のテーマ設定の狙いを説明。以前は全国各都市で開催していた「うまいもの大会」だが、「名古屋には『並んで買う』ことをいとわない消費者が多いと感じる」(元谷氏)こともあり、近年は名古屋だけでの開催が続いている。
出店店舗は、エントリーされた店舗の食品で試食会を開き、楽天と高島屋が協議して選んだ。「今回は原点回帰として『おいしい商品をしっかり作る』ことに焦点を当て、全店舗とコミュニケーションしてきた。店舗の良さが引き立つ商品が生まれたのではないか。元の商品の原型は保ちつつ、一番売れる商品をさらに良くできた点が昨年からの改善点だ」(同)。
店舗からの試作品に対し、元谷氏や高島屋のバイヤーがアドバイスしたという。例えば、海産物販売の「越前かに問屋 ますよね」が販売した海鮮巻き寿司「恵比寿『蟹』宝石寿司」は「ノリで巻くのが普通の巻き寿司だが、カニで有名な店なのでカニをノリの代わりにするイメージでぜいたくに使い、『カニ屋』であることをアピールしている。さらに『メガ盛り』がテーマなので、イクラもたくさん乗せた。1日200食限定だが、飛ぶように売れている」(同)。
昨年は13万人以上が来場した同イベントだが、今年は昨年以上の来場者を見込んでいる。