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ディノス・セシール 中高年向けインナーで実店舗、知名度アップと新客獲得へ

2019年 8月 1日 13:25

 ディノス・セシールは7月29日、ディノス事業で展開中の中高年女性向けの独自インナーブランド「ディランジュ」の商品を販売する実店舗を都内にオープンした。同ターゲット向けのファッションカタログ「ダーマ・コレクション」ではすでに実店舗の展開を行っているが、「ディランジュ」の店舗は初めてとなる。店舗設置でブランドの知名度アップと新規顧客の獲得を狙う。
 
 「ディランジュ」初の店舗「ディランジュショップ」(=写真)は東京・新宿の京王百貨店の3階の一角に構えた。店舗の広さは約23平方メートル。昨年9月に開店し、同日にリニューアルオープンした「ダーマ・コレクション」で紹介する商品などを販売する実店舗「DAMA新宿京王店」(約60平方メートル)と隣接し、店舗デザインを統一。「『DAMA』とひと続きの店舗として両ブランドを合わせてお試し頂きたい」(ファッション本部・結城啓子本部長)という。営業時間は午前10時から午後8時半まで。

 店内では「ディランジュ」で展開するインナーのうち、売れ筋のブラやショーツ、キャミソール、ルームウェアなどを展示・販売する。オープン時では売れ行き好調な「モールドカップブラ付き(ワイヤー入り) シルク ストレッチ キャミソール」(税抜9800円)や枚数ベースでは売れ行きトップの「脇にフィットする 汗取りパッド付きインナー」(同2900円)など18種類の商品を販売した。

 「ディランジュ」の店舗を設置するのは初めて。新宿京王百貨店が8月に3階の婦人服フロアをリニューアルすることから、すでに「DAMA」の店舗を同フロアに構えていたディノス・セシールに「DAMA」の店舗の刷新に合わせて、インナーブランド「ディランジュ」の出店を打診されたことを受け、同社でも同ブランドの知名度アップや新規顧客獲得策の一環として出店を決めたという。なお、「DAMA」の店舗は現状、都内に2店舗を展開しているが、「ディランジュ」の店舗展開については「まずは今回の店舗で反応を見たい。(次の店舗の開店は)未定」(結城本部長)という。ただ、「ディランジュ」では顧客とのリアル接点の確保を強化していく意向で、都内と大阪に構えている「ダーマ」シリーズの最新カタログの掲載商品を展示し、試着したり、商品に関する質問やサイズ選び、着こなしなどについて専門スタッフと相談しながら、タブレットなどで商品を注文できる拠点「DAMAお客様サロン」で8月下旬から「ディランジュ」で展開するほぼ全商品を試着できるようにするなどの取り組みを進めていく考え。

 「ディランジュ」はターゲットである中高年女性の下着への要望を踏まえ、体型を隠すために窮屈さを感じながら着用する下着ではなく、着け心地のよさにこだわりつつ、肌にフィットし女性らしい体型に美しく整え、天然素材を中心に使用しつつ、精緻な縫製で丁寧に仕立てたブラジャーやショーツなどを展開するインナーブランドで昨年3月から通販カタログ「ダーマ・プレミアム」および同社通販サイト内の専用ページで販売を開始後、売れ行きもよく顧客から好評だったことなどから、今年2月から専用カタログを創刊するなど拡販を強化している。売り上げの状況については同ブランドの中高年女性が持つインナーに対しての悩みを解決しつつ、「上質な素材やこだわりぬいた縫製で負担なく、シンプルなデザインで体や洋服をきれいに見せるというコンセプトが受け入れ、売れ行きは計画通りで順調」(結城本部長)としている。

 なお、「ディランジュ」を含めた「ダーマ」シリーズ全体の足元の売れ行きの状況は「(梅雨入りが遅く)夏ものの売れ行きは鈍かったものの、秋ものの出足は絶好調」(同)としており、トータルでは堅調な売れ行きとなっているようだ。

 
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