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【LINEのポイント付与サービス㊦】 トーク画面で商品共有、ネットとリアルの両輪融合へ

2019年 4月11日 13:10

 LINEが提供するアフィリエイト型の送客サービス「LINEショッピング」では細かな機能拡張を進めている。1月から独自のレコメンドエンジンを導入し顧客それぞれにパーソナライズした商品を提案。3月末にはトーク画面の下にある+(プラス)ボタンから商品をシェアできる機能を追加した。

 このトーク画面でのシェア機能を使うと、LINEでつながっている相手に対してトーク画面からLINEショッピング上の商品を通知し、共有することができる。見た目が似ている商品を検索することも可能。LINEでは”買い物リスト”や”おねだりリスト”などとして同機能の利用を想定する。

 トーク画面という多くのユーザーが利用する面にLINEショッピングを紐づけることで、流入の増加が期待できる。加えて「個人間のやりとりが増えればいい」とLINEのショッピングサービスチームマネージャー田村翔平氏は述べる。ユーザー間のコミュニケーションにLINEショッピングがとりあげられることでサービスの認知拡大につながるとみている。

 LINEショッピングのLINE公式アカウントのフォロワーである「友だち」はこのほど、3000万人を超えた。この中で実際にサービスを使って商品を購入したことがないユーザーの利用を促す狙いから、3月には解説動画も作った。

 LINEショッピングを経由して購入したユーザーへのポイント還元率は平均で10%程度。LINEポイントで付与され、1ポイント=1円でLINEペイでの支払いに充てることができる。つまり購入からポイント消費までLINE内ですべて完結する。

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 LINEショッピングと実店舗向けの来店促進サービス「SHOPPING GO(ショッピングゴー)」は、ネットとリアルそれぞれの購買時にポイントを付与するいわば車輪の両輪のような関係。LINEでは将来的に両サービスを融合していくもようだ。

 リアル店舗で商品に触れ、ネットで買うなど顧客の購買行動は多様化している。「ユーザーが意思決定しやすいよう、選択の幅を広げていく」(田村氏)。今後はネットと店舗のどちらで購入すればより還元率が良いかや、ネットや店の在庫を確認できるようにする計画。両サービスの完全融合により「買い物を自由にする」(同)というのがLINEの描く未来の姿だ。

 LINEはさまざまなサービスを通じてポイント付与を行っているが、ネットと店舗の送客サービスにスポットを当てて同社の戦略を見てきた。今はオンラインとオフラインは隔てられているが、この垣根がなくなるのはいつなのか。いずれにせよその際にはユーザーだけでなく通販サイトや店舗にとっても少なからず影響を及ぼしそうだ。(おわり)
 
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