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実証実験を行った配送用ロボット「CarriRo Deli(キャリロデリ)」は、ZMPが2017年から取り組んできたもの。本体には複数のカメラ、レーザーなどを搭載し、人や障害物などに反応して走行できるもの。走行ルートを予めインプットして自律走行できるようにしている。
今回の実証実験は、1月21~31日まで行った。専用アプリから商品を注文できるようにし、店舗側で注文に従ってロボットの商品格納用のロッカーに収納。アプリはクレジットカードの登録も行い、決済が行えるようにしているもので、今回は一連の流れを公開した。
商品を積み込むと、ロボットは自動的に走行し、途中に人とすれ違うなどすると、あいさつしたり、アイコンタクト(ロボットの前面が顔のデザインを施しており目を変化させていろいろな表情を見せる)を図ったりし、コミュニケーション面も配慮。注文者が所在する建物の玄関先で商品の引き渡しを行い、注文者がスマホをかざすと、ロッカーの扉が開くとともに決済。商品を取り出して扉を閉めると再び走行を始める。
無人配送ではIT技術を活用し、ロッカーボックスの解除、安全面の監視、走行位置などの専用システムで管理。また、注文者もアプリを通じてロボットの位置などを確認できるようになっている。
ZMPの谷口社長は「昨今のラストワンマイルの問題の解決や、買い物に困っている人々に少しでも役立ちたいとのミッションで取り組んできた」と述べ、宅配ロボットの有用性を訴え歩道の走行などを可能にしていく意向を示した。