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KDDIの「ワウマ」 「通信料還元」で新規取り込み、auショップで会員登録促進

2019年 1月17日 10:40

 KDDIと子会社のKDDIコマースフォワード(KCF)が運営する仮想モール「Wowma!(ワウマ)」の流通額が伸びている。一昨年から続けている新料金プランが奏功し、他の仮想モールに出店する有名店の取り込みに成功。さらには、ポイント施策や積極的なクーポン発行などでリピーターを増やしている。楽天との協業やau利用者の携帯料金値引きといった新施策も注目を集めるワウマの取り組みを探った。
 
 KCFの八津川博史社長は「昨年11~12月の流通額は前年同期比50%増で推移した。マーケット全体の伸び幅と比較しても、堅調に伸びているといえるのではないか」と昨年を振り返る。

店舗数は1万5000まで拡大。この1年間で約2・2倍となっている。商品数は4000万点超となり、購入増へと結びついている状況だ。有名店も増えており、例えば1年前は大手家電量販店で出店しているのは上新電機だけだったが、昨年はヤマダ電機やコジマが出店。「ユーザーが『有名なお店も出ているんだ』と認識することで、リピートしてもらえるようになっているという手応えはある」(八津川社長)。

 店舗数の拡大に一役買っているのが、一昨年にスタートした新料金プラン。商品が売れた際の手数料率を従来から値下げし、期間限定での月会費無料キャンペーンを継続している。今後もキャンペーンを続けるかどうかについては「議論している最中」(同)という。

 また、店舗関連で注力したのは運営に関する機能強化。八津川社長は「以前はワウマだけ(他の仮想モールに比べて)使いづらいとか、機能が足りないのでは、という声が店舗から多く上がっていたが、最近はそうした声はほぼなくなったのではないか」と話す。管理ツール「ワウ マネージャー」の機能を大幅に拡大しており、商品や取引、さらには広告のコントロールも可能となった。各種APIを完備することで店舗の自社システムとの連携を容易にしている。昨年2月に開催した出店者向けイベントにおいて、追加予定として公開した機能については「お約束通りにリリースできた」(八津川社長)という。

 
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