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アマゾンジャパン 物流代行の利用料値上げ、最大186円の上げ幅に

2018年 3月 1日 09:50

 アマゾンジャパンは4月24日から、ネット販売事業者向けの物流業務代行サービス「フルフィルメント by Amazon(FBA)」の利用料金を改定し、事実上値上げする。値上げ幅は商品サイズなどによって異なるが、1個あたりの出荷で発生する手数料が19円から最大で186円、値上げする。料金の改定について同社では「保管、フルフィルメント、輸送、カスタマーサービスのコスト上昇など最近の様々な環境の変化に伴い、料金体系変更及び手数料改定をお願いせざるを得ない、との判断に至った」としている。

 4月24日の出荷分からFBAの配送代行手数料を改定する。まずこれまで配送代行手数料は個数あたりで徴収する「出荷作業手数料」と出荷あたりの「発送重量手数料」に分けて徴収していたが、4月24日以降は「配送代行手数料」に統合。また、従来までDVDなどの「メディア」と一般商品の「メディア以外」で分けていた料金体系も一本化した。料金改定後の手数料はサイズ別のみとなり、「小型」は226円、「標準」は360円(重量2キロまで。以降、1キロ増加につき6円)、「大型」は3辺合計が「100センチ未満」は622円、「100センチから140センチ未満」は676円、「140センチから170センチ未満」は738円、「170センチ以上200センチ未満かつ各辺が90センチ未満」は1398円となる。

 手数料改定でSDカードなどが該当していた「『メディア以外』の『小型』」の商品の手数料は現行の245円よりも19円の値下げとなるものの、その他の区分はすべて値上げとなり、CDやDVDなどが該当していた「メディア小型」では80円、本などの「メディア標準」は186円、デジカメなど「メディア以外標準」では31円の値上げとなる。大型商品についてはサイズによって92円から140円の値上げ幅となる。

 FBA商品ラベル貼付サービス手数料についても現行料金から小型・標準商品の場合、1枚当たり1円増の20円に、「大型商品」は同7円増の50円に値上げする。

 納品不備受領作業手数料も改定し、「『ラベルの貼付の不備や間違い』による『ラベルの貼付』」は初回、2回目以降ともに現行料金比20円増の50円と80円、「『ビニール袋での梱包は必要』の場合の『ビニール袋に商品を入れる』は初回が同35円増の90円、2回目以降は同10円減の100円、「『エアキャップでの梱包が必要』な場合の『エアキャップで梱包』」は初回が同15円増の90円、2回目以降が同30円減の120円、「『テープで梱包が必要』の場合の『テープで梱包』」は初回が同15円減の50円、2回目以降が同50円減の80円となる。

 また在庫保管手数料についても現行では基本料の8・126円に商品サイズと保管日数を掛け合わせたものを通年の手数料としていたが、5月1日からは1~9月までの期間の基本料が7・8円、繁忙期となる10~12月は9円とする料金体系に変更している。

 アマゾンのFBAを利用する事業者にとって今回の料金改定によって大幅なコスト増は避けられそうになく、アマゾンでの商品販売価格の見直しや自社配送への切り替えなど対策が迫られそうだ。
 
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