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韓国EC市場レポート by CAFE24④ 「ミアマスビン」 海外売上高4億円に、自社ECサイトだけで達成

2018年 2月 1日 09:55

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 グローバルECの活性化により、世界中でネットショッピングを楽しむ消費者が増えていることで、海外に目を向けるアパレル企業が増えています。これを背景に、韓国アパレル企業は越境EC展開に積極的な動きを見せていて、レディースブランド「ミアマスビン(www.miamasvin.jp)」のような成功事例も生まれています。

 2006年に「ミアマスビン」を立ち上げた姜・ビョンソクCEOは、10年以上にわたり自社ECを展開し、韓国国内に留まらず、越境EC事業にも力を入れています。

 グローバルECプラットフォーム「cafe24」で12年に開業した越境ECサイトで、アジア市場に参入。その結果、参入して5年目の16年に売上高40億ウォン(約4億円)を達成しました。これは実店舗を持たず、自社ECのみであげた実績だけに、注目に値するものと思います。

 姜CEOは、この成果の要因について次のように語ります。

 「日本語、中国語、英語向けの各越境ECサイトを運営しながら、消費者が不便なく購入できるシステムを構築しました。アリペイ、ペイパルなど決済手段やCS、配送サービスを提供し、購入者の利便性向上に力をいれたことがよかったと思います」

海外売上高の40%が日本で

 ミアマスビンは、普段着として着回ししやすいスカート、ワンピースなどのアパレル販売を手がけています。多彩な品揃え、迅速な商品更新、リーズナブルな価格などネット通販のメリットを最大限に活用しています。また、海外展開に向けた販売アイテムやスタイルなどで韓国と同様の戦略をとっています。

 「海外展開の当初、カスタム商品開発も行いましたが、事業を進めてみたら、海外ユーザーからは、韓国流行スタイルや商品への関心が高いことが分かりました。実際、韓国での人気アイテムが、日本や中国でも売れるケースが多いと分析しています」(姜代表)

 越境EC展開において、最も反響のある市場は日本で、16年売上が前年比30%増加した1億5000万円を達成し、リピーターも徐々に増えています。

 姜CEOによりますと、「Kポップ」の人気や日本国内で購入するのが難しいアパレル品への関心やニーズが増えたことが反響の要因だと見ています。特にファッション誌のようなスナップ画像を詳細ページに多数掲載することで、日本アパレルECと差別化を図ったことも有効だと分析しています。

自社EC運営に注力し認知度向上

 また、顧客の特性に合わせた販促で、自社ECサイトへのアクセス向上にも取り組んでいます。例えば、送料無料を好む日本ユーザーが多いことから、「送料無料イベント」や日本独特の「福袋イベント」、気軽に参加できる「レビューイベント」などを毎シーズン行っています。

 今後も「ミアマスビン」は、自社EC運営に注力していく予定です。ECモールではなく、アパレル通販へアクセスして買い物をする若年層は、ファッションへの関心やニーズが非常に高いため、SNSなどを活用した販促をうまく行うと、自社サイトへの流入やブランディングにも効果があると判断しているようです。

 今後の計画について、姜CEOはこう話しています。

 「近年の世界EC市場の動向を見ると、越境ECサイトを構築することは、必須ではないかと思っています。今後も、トレンド研究、進出国の顧客分析及び現地向け運営に取り組むことで、グローバル市場でも通じるアパレルブランドを目指して行きます」

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