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「ロハコ」が挑む商品差別化策① 「ほかでは買えない商品を」、大手メーカーと組み開発

2017年10月12日 10:27

 
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アスクルが展開する日用品を中心とした総合通販サイト「LOHACO(ロハコ)」ではアマゾンなど競合他社との差別化を図るため、大手メーカーと組んで「ほかでは買えない商品」の開発を積極化している。

 アスクルでは2014年から大手メーカーを対象に社内に「ロハコ」で収集した各種ビックデータをもとにマーケティング戦略や商品開発などの研究ができる「LOHACO ECマーケティングラボ」を設置しており、参加するメーカーとともに通常のパッケージデザインのように店頭での購入を前提に、気付いてもらい、手に取ってもらえるよう商品名やメーカー名を大きく、また様々な色を使った目立つデザインとは一線を画した通販ならではの生活空間で浮かない暮らしになじむデザインの商品を開発しており、すでに「ロハコ」内でもそうしたデザインやコンセプトの様々な商品を発売中で、2016年に販売した陶器のようなかわいらしいデザインが印象的な花王の「ビオレU泡ハンドソープ」などはそのデザイン性のよさなどから、これまで同商品を使っていなかった新規顧客の獲得にも成功する形で、アスクルによれば通常品の実に35倍の売れ行きとなるなど一定の成果をすでに上げつつあるようだ。

 アスクルが各メーカーとともに開発する「暮らしに馴染む商品」は一昨年から展示会を開催し、その年に開発した商品を披露してきたが、今年も10月6日から同11日までの6日間、東京・代官山の商業施設「代官山T‐SITE」内の一角で「暮しになじむLOHACO展2017」と題して開催。アサヒ飲料や味の素、ネスレ日本など大手メーカー48社による「くらしに馴染む」をコンセプトに開発した商品全61商品を展示した。

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 今回も各メーカーからユニークな商品が開発されたほか、これまでにはなかったメーカーをまたいだシリーズ商品なども展示されており、注目を集めている。(つづく)

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