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国民生活センター、水素水をテスト

2016年12月26日 11:38

国民生活センターは12月15日、水素水の商品テスト結果を公表した。水素水の表示があるパウチなどの容器に入った10銘柄と、水素生成器9銘柄をテストした。効果をうたった表示が健康増進法などに抵触する恐れがあるとして、行政に表示の改善を指導するよう求めた。

国センによると、2011年から今年9月末までに、水素に関する相談が2260件あった。16年度の相談件数は372件で、前年同期比49・3%増と急増。相談事例をみると、「開封時に水素が抜けているか」、「本当に水素が含まれているか」などの相談があった。

 テスト対象商品は19銘柄。大手通販サイトの上位商品から選び、量販店やコンビニ、ドラッグストアでの取り扱いも参考にした。

 表示について、容器入り8銘柄と生成器7銘柄で、水素や水素水の効果効能に関する表示があった。「悪玉活性酸素を無害化する」「アンチエイジング効果」などの記載があったまた、容器入り4銘柄と生成期の2銘柄で、健康増進効果をうたった表示を確認。「アトピーに かゆい部分に付けてください」、「ドライアイを緩和」「血液サラサラ」などの表示があった。

 水素の濃度を分析した結果、3銘柄で表示よりも低い濃度を検出したほか、ペットボトルの2銘柄では検出されなかった。生成器は3銘柄で表示よりも水素の濃度が低かった。一方で、蛇口に使うタイプの2銘柄は表示通りの濃度だった。

 テスト結果を踏まえて、事業者に対して、健康増進効果をうたった表示の改善と、パッケージには賞味期限まで保証できる水素濃度を記載することを求めた。また、水素生成器については、使用する水質や水量で変化する濃度の目安を情報提供することなどを求めた。

 消費者庁と厚生労働省に表示の改善を求める指導を要望した。なお、日本通信販売協会に情報提供した。

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