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ロコンド 「マンゴ」と国内独占契約、店舗展開にも参画へ

2016年11月25日 12:00

 靴とファッションのネット販売を手がけるロコンドは11月16日、スペイン発のファストファッションブランド「MANGO(マンゴ)」と日本国内の独占パートナー契約を結んだことを明らかにした。通販サイト「ロコンド」では昨年春頃から同ブランドを取り扱ってきたが、今後はECチャネルだけでなく、リアル店舗の出店についても同社が独占的に担っていく。

 「マンゴ」は世界で約2200店舗を持ち、2000億円以上を売り上げているものの、日本では店舗網を縮小して現在は東京・原宿の直営店1店舗のみを展開。ECチャネルと合わせても5億円未満と苦戦している。そこで、日本展開の立て直しに向けた戦略パートナーとしてECに強く、オムニチャネル展開にも積極的なロコンドに白羽の矢が立ったようだ。

031.jpg ロコンドは今後、原宿店の運営を除き、「マンゴ」の日本展開についてプロモーションを含めたブランディングや新店舗の開設などを総合プロデュースする。

 同社ではマンゴについて、「もっとポテンシャルの高いブランド」(田中裕輔社長)とし、同ブランドの商品を買い取るなどリスクを負ってでも国内での販売拡大を図る。

 具体的な戦略はこれから詰めるが、来春をメドに日本における「マンゴ」の自社通販サイトをロコンドが開発・運営する形に移行し、これまで国内では販売していなかったメンズやキッズ用アイテムの取り扱いも当該サイトや「ロコンド」内で販売を始めるほか、日本での店舗向け配送を含む物流はロコンドの倉庫ですべて管理する。

 また、ロコンドは、店頭の欠品商品などをロコンドの倉庫から購入者の自宅に届ける「ロコチョク」サービスを有店舗企業に提供しているが、同サービスも国内のマンゴ店舗に導入して在庫共有化を推進するのに加え、ロコンドが開発中の売り上げおよび会員データの統合管理を実現する店舗用簡易POSも同ブランドのリアル店舗に導入する予定だ。

 マンゴ実店舗の新設については、ロコンドとのダブルネームでの展開も含めて検討していく。
 ECチャネルでは、来春から「マンゴ」の自社ECを整備・育成するほか、「ロコンド」内のファストファッションページなどを通じて打ち出しを強め、まずは「マンゴ」の自社ECを軸に日本での売上高を18年2月期に10億円、21年2月期には100億円を目標に掲げる。

 ロコンドは日本市場における「マンゴ」の存在感を高めることに力を注ぎ、今後の日本未上陸ブランドなどとの取り引き拡大にもつなげる。

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